カブスが今冬に鈴木誠也をトレード放出か 米紙が関係者の明かした“極秘計画”を報道「2年55億円を他の場所に再分配する」
2024年シーズンの終了から約1か月が経ち、MLBはFA戦線が本格的に動き出している。 【動画】致命的ミスを帳消しにする圧巻弾! 鈴木誠也の満塁本塁打をチェック 今オフは「目玉」とされるフアン・ソトを中心に、数多のスター選手たちの去就に関する話題が熱視線を注がれている。そして、大物たちの移籍動向の余波は日本人選手たちにも小さくない影響をもたらしている。 驚きの報道も舞い込んでいる。現地時間12月5日、日刊紙『New York Post』のジョエル・シャーマン記者は、カブスの情報筋による“タレコミ”として同球団が今オフに鈴木誠也とコディ・ベリンジャーのどちらかのトレード候補放出を画策していると伝えた。 事実であれば、衝撃のニュースと言える。22年に5年総額8500万ドル(約100億3000万円=当時のレート)の大型契約を締結していた鈴木。入団3年目の24年シーズンは、守備面でやや不安を残したが、打っては打率.283、21本塁打、OPS.848とハイアベレージを記録。打線の中軸を担えるだけの実力を発揮していた。 しかし、再建のためにチーム構成の刷新を目論むカブス首脳陣が年俸総額の削減のために鈴木を放出候補とする可能性は小さくないという。同紙は「スズキをトレードに出せば、単純計算で2年3600万ドル(約55億4400万円)の削減が可能になる。カブスの関係者たちは、その資金を他の場所に再配分することを決意している」と指摘している。 もっとも、鈴木は同球団トレード拒否条項も交わしている。ゆえに今回の報道には懐疑論も少なくない。カブスの専門サイト『Bleacher Nation』は、来季開幕戦が東京ドームでのドジャースである事実をふまえ、「カネを節約したいというだけで移籍させるのか」と訴え、次のように続けている。 「攻撃の軸を必要とする今のカブスにとって、彼は最高のバットなのに。カブスが他の日本人選手を獲得し続けるパイプを作ろうとしているのに。全く冗談じゃない。スズキはカブスに対してトレード拒否権を持っていることも注目に値する。もしも、彼がトレードに出されたとすれば、それは球団が見限られたことを意味するからだ」 MLBの移籍市場は大物であろうと関係なく動く。そうした中で鈴木のカブス退団が「絶対にない」とも言い切れないが、果たして……。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]