【UFC】キャリア3年のガーヌが元RIZINのホーゼンストライクを破り8勝無敗に!
2021年2月27日(日本時間28日)、『UFC Fight Night: Rozenstruik vs. Gane』が開催された。 【写真】ホーゼンストライクと向かい合うガーヌ。数字以上に大きく見える メインイベントでは、ヘビー級4位のジャルジーニョ・ホーゼンストライク(32・スリナム)が254.5ポンド(約115.44kg)、同7位のシリル・ガーヌ(30・フランス)が247ポンド(112kg)で、共に計量をパス。 フェイスオフでは、互いにリラックスした表情で、拳をコツンと付き合わせた両者。公式身長ではともに193cmながら、向かい合うとガーヌが大きく、リーチでは198cmのホーゼンストライクに対して、ガーヌが211cmと大きく上回る数値となっている。 2011年にキックボクシングでデビューしているホーゼンストライクは、2012年にMMAデビュー。2018年5月のRIZINではアンドレイ・コヴァレフにスプリット判定勝利している。 2019年2月にUFCデビューし、ジュニオール・アルビニを2R、アレン・クロウダーを1R、アンドレイ・アルロフスキーを1R、そしてアリスター・オーフレイムを5R、いずれもKO・TKOに下してきた。 2020年5月にフランシス・ガヌーに1R KOで敗れ、初黒星を喫するも、前戦となる同年8月にジュニオール・ドス・サントスを2R TKOで下し再起を果たした。MMA戦績は11勝1敗(UFC5勝1敗)。 対するガーヌは、父親が元フランス1部のサッカー選手というアスリート一家生まれ。2018年8月にカナダTKOでデビュー後3連勝、2019年8月にUFCデビューし、ラファエル・ペソーアを肩固め、ドンテール・メイズをヒールフックに極め、タナー・ボーサーに判定勝ち。前戦となる2020年12月にジュニオール・ドス・サントスを2R TKOで下すなど、UFC4連勝で、MMA7戦全勝をマークしている。うち判定勝利が1つというフィニッシャーだ。 ▼ヘビー級 5分3R ○シリル・ガーヌ(フランス)247lbs/112.04kg [判定3-0] ※50-45×3 ×ジャルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)254.5lbs/115.44kg 1R、ともにオーソドックス構え。大きな右のオーバーハンドを振るホーゼンストライク。かわすガーヌは細かいステップから高速の右ジャブ! いったんサウスポー構えにスイッチし、左インローを放つガーヌ。5R戦で手数は少ない慎重な立ち上がり。ガーヌの蹴り足を取って右で詰めるホーゼンストライク。 左ストレート、左ミドルからスイッチして右を放つガーヌ! 続けてダブルレッグに入ると、差し上げるホーゼンストライク。しかしガーヌはダブルレッグテイクダウン! ホーゼンストライクは背中を着けずに金網に上体を立ててブザー。 2R、サウスポー構えから入るガーヌ。ホーゼンストライクの右は遠い。オーソドックス構えからインロー、さらに左ジャブ、右ローの対角線攻撃。サウスポー構えから右ジャブとアウトボクシングで戦う。 手数が少ないホーゼンストライクは右を振り左ロー。ガーヌはサウスポー構えから右前足でホーゼンストライクの前足を蹴る。 いったん下がるガーヌを追うホーゼンストライク。そこにダブルレッグで押し込むガーヌが金網に押し込み、左で差して崩すとすぐにリアネイキドチョークへ! これを外したホーゼンストライクは近距離で打ち合いを望むが、距離を取るガーヌ。 3R、サウスポー構えから左ストレートはガーヌ。出入りでオーソドックス構えから左ジャブ、サウスポー構えに戻し、ホーゼンストライクのステップインと同じ歩幅でバックステップする。 大きな右のオーバーハンドを見せたガーヌ。しかしそこに右を合わせに行くホーゼンストライク。カウンター狙い。右の関節蹴り、右ジャブと散らすガーヌ。右ジャブも。右ローから連続の右ストレートも、ここはオープンハンドとなり注意。 オーソドックス構えから左ジャブのガーヌ。ホーゼンストライクもローから詰めに行くが、そこにシングルレッグに入るガーヌ。 4R、オーソドックス構えから左ジャブ、右の前蹴りで牽制するガーヌ。さらにサウスポー構えとなり、右の跳びヒザ! 打撃数ではガーヌが上回る。サウスポー構えから右ジャブでホーゼンストライクに金網を背負わせるガーヌ。左のヒザを突き刺すがローブローに。中断後再開。右ジャブから左ストレートはガーヌ! ホーゼンストライクは金網背に。 5R、武器に差がある両者。サウスポー構えから左インローはガーヌ。最終ラウンドも自ら圧力をかける。詰めて左ハイはガーヌ。ブロックするホーゼンストライクだが、金網背に。ヒジ打ちから組むガーヌは右で差して押し込み左ヒザ。頭を掴み体を入れ替え離れるホーゼンストライクだが、すぐにガーヌの圧力を受ける。 いつの間にか金網背にするホーゼンストライク。ガーヌのワンツーには右のカウンターを狙うが、そこに両差しで押し込むガーヌ。差し上げるホーゼンストライク。。いったん離れたガーヌはなおもダブルレッグから脇を潜りバックテイク。ホーゼンストライクを崩して手を着かせ、立ち上がったホーゼンストライクを押し込んでブザー。右手を挙げた。 判定は3-0(50-45×3)のフルマークでガーヌが勝利。 判定は3-0(50-45×3)のフルマークでガーヌが勝利。4位のホーゼンストライクを下した7位のガーヌは、試合後、「すごいタフでデンジャラスな相手で警戒してたけど、やろうと思っていたことができた。ホーゼンストライクはもっとハードアタックでプレッシャーをかけてくると思ったけど、自分の方がプレッシャーをかけられたよ。とにかくハッピーだ」と笑顔でコメント。 今後については、「MMAの経験は3年で少ないけど、もう自信がついた。(ヘビー級上戦線について聞かれ)これで8勝無敗だし、いい試合を組んでもらえたら、僕はここいますよ」と、控え目に王座挑戦をアピールした。