デザインやメカニズムは今でも通用する!? イケてる絶版クロスオーバーSUV3選
かなりの意欲作だった絶版SUVを振り返る
現在、世界的にも人気のクルマといえばSUVです。各メーカーとももっとも力を入れており、今や新型車の多くをSUVが占めているほどで、もはやブームといっても過言ではありません。 【画像】いま見てもカッコいい! 往年のクロスオーバーSUVを見る(22枚)
そんなSUVの代表的存在となっているのが「クロスオーバーSUV」と呼ばれるタイプで、国産車では1990年代の中頃にはコンセプトが確立されました。 クロスオーバーSUVはセダンやコンパクトカー、ミニバンなどのプラットフォームをベースに開発され、初期のモデルでは悪路走破性も考慮していましたが、近年はオンロード性能に特化したモデルが主流で、これまでに数多くのモデルが誕生しました。 そこで、絶版となったクロスオーバーSUVのなかから、デザインやメカニズム的にかなりイケてたモデルを、3車種ピックアップして紹介します。
●マツダ「CX-7」
マツダは2012年に、初代「CX-5」を発売。マツダの革新的な技術群である「スカイアクティブ」をフルに採用した最初のモデルとして開発されヒットし、現行ラインナップの主力であるCXシリーズの基礎となりました。 このCX-5よりもさらに前にもクロスオーバーが登場しており、それが2007年に発売された「CX-7」です。 CX-7は、スポーツカーとSUVを融合した「スポーツ・クロスオーバーSUV」というコンセプトを掲げて開発され、外観は大きく傾斜したフロントウインドウとリアゲートの流麗かつスタイリッシュなクーペフォルムをいち早く採用していました。 もともとは北米市場の販売をメインとしたモデルだったことから、ボディサイズは全長4680mm×全幅1870mm×全高1645mmと、現在の水準でもかなり大柄でした。 一方、大型の車体から広い室内空間を実現しており、クーペフォルムながら優れた居住性や積載性を誇りました。 パワートレインは最高出力238馬力の2.3リッター直列4気筒直噴ターボと6速ATが組み合わされ、1.6トン強の車重に対応するためにトルクフルなエンジンを搭載。 CX-7は日本の道路事情では大きすぎるボディと、295万円(消費税5%込)からと比較的高額な価格だったこともあり、販売は好調とはいえず2011年に国内向けの販売を終了し、前述の初代CX-5にバトンタッチされました。