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鹿児島県知事選「三つどもえ」混戦 三反園さん再選ならず 「全て私の責任」

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南日本新聞

 戦後最多の7人が争った12日の鹿児島県知事選で、続投を目指した三反園訓さんはあと一歩及ばなかった。鹿児島市の事務所は落選の一報に静まり返り、支持者は厳しい表情で首をかしげた。  午後11時すぎに姿を見せた三反園さんは「本当に申し訳ない。全ての責任は私にある」と支援に感謝し、深々と頭を下げた。1期目を振り返り「鹿児島を元気にしたいという思いで4年間、県民と共に歩んできた」としみじみと語った。  脱原発を掲げた前回選挙は野党の支援を受け、4選に挑む伊藤祐一郎さんを退けた。この4年間は土日も休まず現場の視察や地域のイベントに積極的に参加。歴代知事と比べてメディアへの露出も圧倒的に多く、知名度は抜群だった。  選挙戦では前回伊藤さんを支援した自民・公明をはじめ、農業や建設関係など多くの団体の推薦を得た。ただ、脱原発の姿勢や公約、自身の言動への説明不足は批判もされ、支持団体の一部が対立候補を支援するなど足並みは乱れた。

 中盤に入った今月2日以降は、県内で新型コロナの感染者が急増。記録的豪雨による災害もあり、公務への専念を余儀なくされた。一部の情勢調査で塩田さん先行との報道が出る中、陣営はフル回転で追い上げを図ったが届かなかった。  自民党県連の森山裕会長は「新型コロナと大雨の対応で、選挙期間の半分も自分で訴えられなかったのがつらかった。推薦した党県連として責任を感じている」と無念さをにじませた。 ■伊藤さん「力不足、悔いなし」 元職の伊藤祐一郎さん(72)は、3期12年の経験と実行力を前面に打ち出したが、返り咲きはかなわなかった。午後9時前、鹿児島市の選挙事務所に登場。さばさばとした表情で「私の力不足。やれることは全てやり、悔いはない」と語った。  農業、観光関係者ら、知事時代に培った幅広い人脈を生かし、組織的な戦いを展開。現職の三反園訓さんを推薦した自民党や業界団体の一部も支援した。会員制交流サイト(SNS)を駆使し、若者、女性票の取り込みも図った。

 新型コロナの集団感染が発生すると、「危機下に即戦力を発揮できるのは自分だけ」と経験の強みを訴えたが、票を伸ばせなかった。  新人の塩田康一さんとは、候補一本化を模索し、直前まで協議を重ねた。ラ・サール中・高-東大-官僚と同じ道を歩んできた後輩に「県政は非常に難しい局面を迎えるが、頑張ってほしい」とエールを送った。

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