特集「キャッチ」コンサート?ダンスホール?いいえ、デイサービスです 利用者にもスタッフにも笑ってほしい「エンタメ介護施設」の挑戦 北九州市
辞めたスタッフは3年間でゼロ
お手玉や丸めた紙など、さまざまなものをペアにして渡していく「もの運びリレー」や、しゃもじにのせたお手玉を落とし合う「落ちたら負けよ、しゃもじ相撲」。ゲームには自然と体が動く仕掛けがちりばめられていて、楽しみながら手足の可動域やバランス感覚を鍛えることができます。 ■利用者 「見ての通りでございます。明るいもの、みんな。分かるでしょう。」 「ここに来ることを楽しみにしています。みんなと会えるし、競技するし、いろんなおしゃべりができるし、いろんな話を聞いたりして楽しんでいます。」
日に日に進化を遂げてきたレクリエーションは、SNSでも話題になっています。笑顔で元気なおじいちゃん、おばあちゃんの日常が投稿され、毎日会うことができない利用者の家族にも安心感を与えています。 ■利用者の家族 「動画とかTikTokであげてくれるから、来ていないときも見ることができる。それを家族で共有して見て、孫たちも、おじいちゃんが笑顔であることがうれしいなと言ってくれるから、家族としても安心。」
■西村さん 「なんか変化ほしいよね。一回したことあるものだったら、これにどういう変化をつけてやるか。」 次の日のレクリエーションの内容を考える会議では、利用者を楽しませるアイデアが次々と生まれていました。 ■介護スタッフ 「午後は体を動かすので、午前中は頭も使いながら体も動かせるのがいいかな。頭を使いながらも体を使う。」 「指先とかね。」 昨年度の全国の介護職員の離職率は13.1%でした。年間、7人に1人が辞めている介護の現場ですが、アマリリスではこの3年間で辞めた人はゼロです。 スタッフも、利用者を楽しませることにやりがいを感じています。 ■介護スタッフ 「きつくても楽しい。きつくても明日の仕事に結びつけていこう、もっと利用者を楽しませたいというのが根底にあるんですね。」
この日、西村さんは、介護が必要な人が入院する病院を訪れていました。 ■西村さん 「今から、紹介いただいた入居前のご本人面談をさせていただきます。」 西村さんは、"笑い"を大切にしたデイサービスがあることを直接伝えます。 ■西村さん 「一人でするのではなくて、みんなでするので大丈夫です。楽しんでできると思います。」 ■面談を受けた人 「これを見て、まあ楽しそうな所に見える。」 ■介護スタッフ 「よかった。」 ■西村さん 「見えるんじゃなくて、楽しいんです!」