ディズニープラス、韓国のオリジナル作品が世界的に好調「今後も強化していく」
ウォルト・ディズニー・カンパニーのラインナップ発表イベント「ディズニー・コンテンツ・ショーケース APAC 2024」が11月20日・21日の2日間にわたり、シンガポールのマリーナベイ・サンズで開催された。500人を超えるメディアとパートナーが集結する中、ディズニー、マーベル、ピクサー、ルーカスフィルムなどが今後予定している劇場公開作品のプレビューや、2025年に「Disney+(ディズニープラス)」で配信予定のAPAC (アジア太平洋地域)向けのコンテンツやオリジナル作品が紹介された。 【画像】韓国ドラマ6作品のキャスト・監督・脚本家が登壇した 2日目に登壇したAPAC全域のコンテンツラインナップを構築する役割を担うキャロル・チョイ氏は、イベント冒頭のあいさつで「昨年、ディズニープラスで世界配信されたオリジナルタイトルの中で最もパフォーマンスが良かった上位15作品のうち、9作品が韓国の作品でした。韓国のアクションドラマ『殺し屋たちの店』は、APAC地域で最も視聴されたシリーズになりました」と報告した。 また、『ムービング』『最悪の悪』などもクリエイティブ面で高い評価を受けたことにも触れ、リアリティショーの中では、BTSのJIMINとJUNGOOKによる『Are You Sure?!』が最も試聴され、国際的にも好調なことを付け加えた。 そして、「APECの地域で制作されたストーリーがいかに世界の定番となっているのかを示しています。私たちのコンテンツ戦略は、地域の才能を活かした高品質なオリジナル作品を作ることに力を入れています。エンタメ界のトップスターを起用し、注目を集めるような作品を提供していきます」と、日本のアニメ作品と共に韓国作品の制作を強化していく方針を示した。 韓国作品のラインナップ紹介では、8作品のプレビュー映像が流され、中でも『濁流』『捏造された都市』の独占配信決定が初公開され、注目を集めた。その後、『照明店の客人たち』『ノックオフ』『ナインパズル』『パイン ならず者たち』『トリガー ニュースの裏側』『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』のメインキャストや監督が登壇し、作品の見どころなどを語るミニインタビューと、ファーストルックの公開が続いた。2025年独占配信予定の『北極星』『メイド・イン・コリア』の制作も始まっていることにも触れられ、『メイド・イン・コリア』でダブル主演するヒョンビンとチョン・ウソンはビデオメッセージで期待を煽った。 クライマックスには、『ムービング』のシーズン2の制作が決まったことが電撃発表され、会場に集まったメディア関係者たちから大きな歓声が上がった。韓国の有名作家であるカンフルの人気ウェブトゥーン漫画『Moving-ムービング-』を実写化し、特殊能力を隠して現代を生きる子どもたちと、過去の秘密を抱える親たちが、時代や世代を越えて、迫りくる悪と危険に立ち向かうサスペンス・アクションを描いた『ムービング』。 その圧倒的スケール感&物語への没入感が話題となり、今年、“韓国のゴールデングローブ賞”ともいわれる、第60回百想芸術大賞のTV部門にて最も優れたコンテンツとして栄えある大賞を受賞。そのほか、2023年の釜山映画祭で開催された「アジアコンテンツ&グローバルOTT アワード」では最優秀クリエイティブ賞をはじめとする最多6部門を受賞するなど、数々の賞レースを席巻した『ムービング』だが、シーズン2ではどのような物語が展開されるのか、続報が楽しみだ。 ■「ディズニー・コンテンツ・ショーケース APAC 2024」出席者 『照明店の客人たち』:チュ・ジフン、パク・ボヨン、キム・ヒウォン(監督)、カンフル(脚本) 『トリガー ニュースの裏側』:キム・ヘス、チョン・ソンイル、ユ・ソンドン(監督) 『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』:パク・ウンビン、ソル・ギョング、キム・ジョンヒョン(監督) 『ナインパズル』:キム・ダミ、ソン・ソック、ユン・ジョンビン(監督) 『ノックオフ』:キム・スヒョン、チョ・ボア、パク・ヒョンソク(監督) 『パイン ならず者たち』:リュ・スンリョン、ヤン・セジョン、イム・スジョン、カン・ユンソン(監督)