粘りの石川遼、1打差3位で最終日へ…「100点満点ではないがミスを減らしながらできている」
ゴルフ・カシオワールドオープン第3日(23日・高知Kochi黒潮CC=7350ヤード、パー72)――宋永漢(ソンヨンハン)(韓国)とマイケル・ヘンドリー(ニュージーランド)が通算12アンダーとして首位で並び、1打差の3位で石川遼、上井邦浩、清水大成が追う。賞金ランキング2位の金谷拓実は7アンダーの17位、同1位の平田憲聖は6アンダーの28位。
所属先主催の大会で「恩返ししたい」
太平洋沿いのコースには強い風が舞った。2008年から出場している石川が「今までで一番難しかった」と振り返った中で1バーディー、ノーボギー。首位の背後にピタリと迫った。
派手さはないが、安定感が光る。出場選手の中で唯一、3日間ノーボギー。「100点満点ではないが、ミスを減らしながらできている。簡単にスコアを落とさないことが大事」と言った。
今季2勝はともに2位と1打差で、競り合いの中で強さを発揮してきた。優勝賞金4000万円の今大会で勝てば、現在5位の賞金ランクで1位に立つ可能性もある。
所属先が主催し、過去に2位が3度のこの大会は、石川にとって「恩返ししたい」と特別な思いを秘める舞台でもある。優勝すれば09年以来の賞金王も見えてくる。最終日は、自身にとっても賞金レースにとっても、大きな意味を持つ18ホールとなる。(高岡学)