高倉健さん死去から1年 大阪ロケの映画DVDなど未だに人気
20代男性 作品みて「かっこよかったですね」
同映画ではほかにも、健さんは出ていないが、阿倍野区「あべの筋」の屋台で、マイケル・ダグラスとアンディ・ガルシアが慣れない箸を持ちながらおでんをほおばり、事件のカギとなるアイテムを燃やすシーン。そして、十三の商店街でダグラスらが暴走族に絡まれるシーンなどが撮影されたことを振り返ったシーンなど、ほかにも数々の撮影が行われていたことが作品をみているとわかる。 昨年、上記2つのロケ地で取材していた時も、当時を知る近所の初老の男性らが「健さんはその時来てなかってん。見たかった。けど亡くなったのは残念」と、場所は違うが同じ答えが返ってきたのは印象的だった。 健さんの訃報から1年たった10日午後、大阪市内のレンタルビデオ店を訪ねてみると、複数あるブラック・レインのDVDがほとんど「貸出中」となっていた。 20代のアルバイト店員は「去年の今ごろ、高倉健さんが亡くなられて追悼コーナーを急いで作ったのを思い出しました。あれから1年ですか。正直、その時にブラック・レインが大阪で撮ってたというのを知って僕も見ましたけど、なんかかっこよかったですね。あと『新幹線大爆破』という作品もたくさんレンタルされてて。この1年レンタルされる数は多かったと思います。ほんまにすごい人やったんですね」と話す。 健さんの作品は、世代を超えて多くの人たちに愛されていくことだろう。