Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

「国を挙げて取り組まないと感染1日10万人も」 米コロナ対策チームメンバー

配信

毎日新聞

 米政府の新型コロナウイルス対策チームのメンバーを務める国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は6月30日、上院委員会の公聴会に出席し、国を挙げた感染拡大防止策に取り組まない限り「1日あたりの感染者数が10万人に上っても驚きではない」と警告した。10万人は現在の1日の感染者数約4万人の2倍超の数。米国では独立記念日(7月4日)の連休で、感染者数がさらに増加することが懸念されている。  ファウチ氏は公聴会で、経済再開の進んだ地域ではマスクを着用しない人々が多数で集まるなど「感染予防の行動指針が無視されていることを懸念している」と指摘。南部フロリダやテキサス、西部アリゾナ州などで見られる感染急増は「その地域だけでなく国全体をリスクにさらしている」と述べた。  公聴会の冒頭、アレクサンダー委員長(共和党)は「マスクが、不幸なことに米国では『政治的問題』になっている」と発言。「トランプ大統領が着用すれば多くの支持者がそれに倣うだろう。マスク着用の是非が反トランプか親トランプか(の判断基準になる)という不毛な議論を終わらせるときだ」と述べ、公共の場での着用を拒否しているトランプ氏に再考を求めた。  一方、CNNテレビは6月30日、トランプ陣営が7月上旬に南部アラバマ州で予定していた大規模な支持者集会をキャンセルしたと伝えた。同州のアイビー知事(共和党)は6月30日、「ソーシャルディスタンスの維持なしに開かれる、いかなる規模の集会」も禁じる知事令を7月末まで延長すると発表。州当局から陣営に懸念が寄せられていた。今後のトランプ氏の集会予定は白紙。いったん収束したとみられた国内感染の再拡大を受け、積極的な遊説活動で経済・社会活動の再開アピールを狙った陣営は、戦略の練り直しを迫られている。  トランプ氏と11月の大統領選で戦う民主党のバイデン前副大統領は6月30日、東部デラウェア州で約3カ月ぶりの記者会見を開いた。コロナ対策を巡るトランプ政権の初動の遅れや、トランプ氏のマスク拒否の姿勢を批判。「戦時大統領は降伏してしまったようだ」と述べ、自らを戦時大統領と呼び、陣頭指揮を執る姿勢を強調していたトランプ氏を皮肉った。また自身は「大規模集会は開催しない」と明言し、トランプ陣営と一線を画す考えを示した。  米ジョンズ・ホプキンズ大の集計(6月30日午後現在)によると、米国内の感染者は262万3217人。死者は12万7258人に上っている。【ワシントン高本耕太】

【関連記事】