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TikTokからインフルエンサー流出?次に来る米国発の音楽動画シェアアプリ「Triller」は大人向けブランドで差別化

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フォロワー2000万人以上のインフルエンサーもTikTokからTrillerに鞍替え

TikTokより2年早くローンチしたTriller、これまで特にTikTokを直接的な競合とは見ていなかったようだが、最近の騒動で状況は変わってきているという。 Trillerの共同オーナーの1人、ライアン・カバノー氏がCNBCの取材でその詳細を語っている。 変化のきっかけの1つが、TikTokインフルエンサーらによるTrillerへのアプローチだ。安全保障上のリスクが取り沙汰されるTikTok、同アプリで人気となったインフルエンサーたちにとっても懸念事項となっている。フォロワーらの安全性を憂慮するTikTokインフルエンサーらが同プラットフォームからTrillerに鞍替えしたいとアプローチしてきたのだ。 その1人、カナダのジョッシュ・リチャード氏(18歳)はTikTokで2100万人以上のフォロワーを持つインフルエンサー。2020年7月28日に、TikTokの安全性に対する懸念を理由に、同プラットフォームを離れ、Trillerに移行することを発表したのだ。リチャード氏は、Trillerの最高戦略責任者に就任したほか、Trillerの株主になったとも報じられている。 ロサンゼルス・タイムズ紙によると、リチャード氏だけでなく、TikTokでフォロワー1200万人を持つノア・ベック氏、フォロワー980万人のアンソニー・リーブス氏、フォロワー910万人のグリフィン・ジョンソン氏など他のインフルエンサーらも、Trillerのアドバイザー兼投資家になる契約を結んだという。

「子供向け」のリスク、Trillerは大人がターゲット

TikTokインフルエンサーらのアプローチによって、TikTokを意識せざるを得ない状況になったTrillerだが、カバノー氏は「TikTokと同じ方法(formula)を踏襲するつもりはない」と断言している。 どういう意味か?カバノー氏曰くTikTokが「子供向け」である一方、Trillerは大人を対象にしたプラットフォームとして差別化する考えだ。 カバノー氏はCNBCの取材で、Trillerのオフィスの壁には大きく「TikTok is for kids(TikTokは子供向け)」という言葉が書かれていると述べている。特に見下す意味はなく、差別化を意識させるための標語だという。同氏は、TikTokには8~14歳層のユーザーが多いと指摘。Trillerはこの層をターゲットにしない。米国では13歳未満の子供の個人情報を保護する法律「COPPA」が存在する。TikTokは過去にCOPPA違反で570万ドルの罰金を支払っている。Trillerは大人をターゲットにすることで、このようなリスクを回避したい考えのようだ。 現在、TikTokのフォロワー数で見るインフルエンサー・トップ50のうち、そのほとんどは米国とインドのインフルエンサーで占められている。TikTokが米国で禁止された場合、リチャード氏のようにTrillerに鞍替えするインフルエンサーが一気に増える可能性は十分にあるだろう。

[文] 細谷元(Livit)

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