【「LINEミニアプリ」を大幅アップデート】アクセス導線を強化 課金機能など提供
LINEヤフーは11月26日、「LINE」上で自社サービスを提供できるアプリプラットフォーム「LINEミニアプリ」の大幅アップデートについて発表した。「認証済ミニアプリ」と「未認証ミニアプリ」の2つの種類に細分化し、「認証済ミニアプリ」は「LINE」内や「Yahoo!検索」からのアクセス導線の強化、ミニアプリ内課金機能など提供機能を拡大を目指す考えを示した。 LINEヤフーの提供する「LINEミニアプリ」は、店舗・企業が「LINE」上で自社サービスを提供できるアプリプラットフォーム。会員証やモバイルオーダー、予約受付などのサービスを、アプリの追加ダウンロードや会員登録不要で「LINE」上で利用でき、現在までのサービスリリース数は1万8000件、月間利用者数は1080万人を超えている(2024年10月時点)。 これまで主にオフラインサービスでの活用が進んでいたが、よりさまざまな企業や場面で活用できるよう大幅アップデートを実施する考えを示した。ゲームやEC、メディア、エンターテインメント領域など、オンラインサービスでの活用を促進し、企業とユーザー双方にとって利便性の高いプラットフォームを目指す。 アップデートの主なポイントは、2つの種類への細分化によるリリースのスピード化、アクセス動線の整備や検索性の向上、ミニアプリ内課金機能の提供の3つ。 従来の「LINEミニアプリ」をリリースには、事前に一連の審査を通過する必要があった。今回のアップデートにより、これまでの審査を必須とし、さまざまな拡張機能を利用可能な「認証済ミニアプリ」と、審査不要で素早くリリースできる「未認証ミニアプリ」の2つの種類に「LINEミニアプリ」を細分化し、「認証済ミニアプリ」には認証バッジを表示する。その他、LINEヤフーによる審査状況がわかるユーザー向けの画面表示など、ユーザーが安心して利用できる対策も併せて実施する。 「認証済ミニアプリ」は提供機能の幅が広がるため、ユーザーがより便利に利用可能になる。最適な「LINEミニアプリ」をサジェストするなど、「LINE」内の検索性を今後高めていくほか、「Yahoo!検索」上から「LINEミニアプリ」への誘導も可能になる予定だ。アクセス導線の強化を行うことで、ユーザーがより使いやすい環境を作っていくとしている。 加えて「LINEミニアプリ」上で決済が可能になるミニアプリ内課金機能の提供に向けて、準備を進めている。これにより、「LINEミニアプリ」で提供されるゲームの課金や漫画の購入などが「LINE」上で完了可能となるほか、ECやメディア、エンターテインメントなど、サブスクリプションサービスを含むオンラインサービスでの活用を促進する。
日本ネット経済新聞