チェーンメールのLINE版「チェーンLINE」が中高生の間で問題に。転送したら懸賞に当選する?
かつて流行したチェーンメールが、2024年9月現在ではLINEを通じて広がる「チェーンLINE」へと姿を変え、問題になっています。特に中高生の間で拡散が進んでおり、その内容は単純な不安をあおるものから、懸賞に当選するといった甘い誘惑を含むものまで様々。 【画像でわかる】覚えておくと超便利なLINEの隠し技5選 今よりもっと快適になる! チェーンLINEは、受信者に対して他の人々にメッセージを転送するよう促す仕組みになっており、知らず知らずのうちに多くの人々を巻き込んでしまう危険性があります。
現代の中高生は「5人に1人がチェーンLINEを転送」してしまう
高校生新聞が2023年に実施したアンケート調査によると、中高生の82%がチェーンLINEを受け取った経験があると回答。さらに受け取った人のうち、25%、つまり5人に1人がそれを友だちに転送してしまったと答えています。 多くの場合、チェーンLINEは親しい友人から送られてくるため、受け取った側は対応に困ってしまいます。「友情を確かめる」「不幸になる」といった心理的圧力をかけるメッセージや「お得感」を打ち出した内容のものもあり、友だちから送られてきたチェーンLINEを信じて、転送してしまう人は決して少なくないようです。 ■企業をあおったインセンティブ付きのチェーンLINEの拡散例も 最近では、大手企業を装ったプレゼントキャンペーンを偽装するチェーンLINEも出回っています。たとえば2024年夏に出回ったのは以下のようなもの。 「今、LINE本社がチェンメの危険性を確かめるため、どこまでまわるか、検証中です。前回のうそをみたLINE本社が、新しく作りました。 もしよろしければ、このメッセージを20人に回してください。 もし、20人に回してくれた場合、LINE本社から、1000コインで、お好きな、スタンプ3個 お好きな、着せ替え1個をプレゼントします。 ご協力お願いします。」 もちろん、このメッセージを転送してもコインはもらえません。ほかにも、ユニクロやイオン、セブン-イレブンなどの有名企業の名前を無断で使用し、クリスマスプレゼントや年末年始のキャンペーンと称して拡散を促すものがあります。 悪質なものだと個人情報を入力するフィッシングサイトに飛ばされ、電話番号や住所などを取られてしまうという被害に繋がる場合もあります。