KinKi Kids・堂本光一「思い残すことは何もない」 『SHOCK』24年間で計2128公演、長い長い旅幕閉じる
KinKi Kidsの堂本光一(45)が29日、東京・丸の内の帝国劇場で主演ミュージカル「Endless SHOCK」の大千秋楽を迎え、24年間続いたシリーズの幕を閉じた。2000年11月の初演から8794日間で積み重ねた通算上演数は2128回。聖地の帝劇は来年2月に建て替えのため休館するが、SHOCK専用劇場を建設して作品を復活させる仰天プランが飛び出した。 光一の24年間にわたる長い旅が終わった。恒例のくす玉割りで紙吹雪まみれになり、今年の上演数と同じ142本のバラの花束を受け取ると、ホッとした表情で語った。 「思い残すことは何もない。全部やり切った。この景色も見納め。全てがお別れになる。これだけ愛される作品になるとは想像していなかった。感謝申し上げます」 カーテンコールの幕が降りる際は両手を高くつき上げ、万感の思い。1分以上やまない観客のスタンディングオベーションを受け、再び姿を見せると、男性キャスト陣に胴上げされた。 ラストイヤーも「いつも通り」を貫いてきた。この日、唯一違ったのは2幕終盤の「MUGEN(夢幻)」。踊り終えると観客の拍手をあおり、共演者一人ずつと肘タッチ。「出し切ろうと思った」。珍しくステージ上で感情をあらわにした。 単独主演2128公演は前人未到で、作品テーマの「Show must go on(何があってもショーを続けなければいけない)」を体現。帝劇の観客1800人と全国100の映画館からライブビューイングで見守った7万人が、歴史の証人になった。 靱帯(じんたい)損傷など度重なるけがを乗り越え、「(体の)いろんな所がボロボロ。演じるのが辛い24年間でした」と本音もチラリ。「気持ちを維持できたのは、自分でも頑張ったと思う」。頰が緩んだ。 「帝劇が改装されなかったら来年もやらせていただきたかった。SHOCKは永遠であってほしい」と願う場面も。帝劇は建て替えに早くとも3年はかかるとみられ、「何らかの形を考えていけたら。SHOCK専用劇場を作ってやればいいかな」とブチ上げた。 「積み上げたものを表から見るのは夢。誰かに受け継いでもらえたら」とバトンを託すプランもある。「自分が(ステージに)立たないとしても、永遠にSHOCKへの思いを持ちながら生き続ける」と言い切った。