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「バイオ3Dプリンター」活用して薬剤の副作用評価 佐大研究グループが新手法

配信

佐賀新聞

 佐賀大医学部附属再生医学研究センターのセンター長の中山功一教授らでつくる研究グループは、「バイオ3Dプリンター」の技術を使って薬剤の副作用を評価する手法を開発した。人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った心筋細胞構造体に薬剤を投与し、拍動のデータを解析することを可能にした。新薬開発への貢献が期待される。  中山教授らが開発したバイオ3Dプリンターは、培養した細胞を団子状にして剣山の針に刺し、設定した3次元データの立体構造体を形成する。この技術で作製したiPS細胞由来の心筋細胞構造体を用いて、薬剤が心臓に及ぼす影響を評価する手法を研究した。  剣山の針に構造体を刺したままにすると、拍動に伴って針の先端が曲がるのに着眼した。その様子を録画し、独自の動画解析ソフトで針の先端の動きを追跡することで、拍動のリズムと強さを解析できる技術を開発した。構造体に薬剤を投与した後の影響を評価できるようになる。特別な解析装置を必要とせず、スマートフォンで録画や解析をすることも可能にした。  研究グループには佐賀大医学部胸部・心臓血管外科の伊藤学助教らも加わる。研究成果は英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に発表した。中山教授は「簡単に解析できるようにしていて、詳細な副作用の解析も期待できる。将来的に医薬品の開発に貢献するようになれば」と話す。

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