レイヤリングって何?登山ウェアの基礎知識!初心者向けに3つのポイントを解説【作者に聞く】
今年も紅葉のシーズンがやってきた!公園や神社仏閣など近場で楽しむのもいいが、山々が一面紅に染まる絶景を見に出かけるのもいい。グランピングやソロキャンプなどアウトドアブームもすっかり定着した今、登山やハイキングを始めてみるのはいかがだろうか。 【漫画】「ゼロから山女子はじめてみました」本編を読む ――無趣味で無気力な干物女の私ですが…「ゆる登山」にハマって抜け出せなくなりました。 平凡な毎日を送っていたのに、ある日突然「登山」に目覚め、ゼロから「山登り」を勉強!「山女子」として活動する日常をかわいいイラストにして発信しているイラストレーター兼漫画家のありを(@arichon_official)さん。そんな、ありをさんが「山女子」として日常を送る実録漫画と、登山に興味がある方必読の山登り知識コラムをぎゅぎゅっとまとめた「ゼロから山女子はじめてみました」をご紹介。漫画を読んで「山デビュー」しちゃおう! ■一人ではなく仲間とともに!登山初心者の再チャレンジ 山登りが趣味の先輩に西日本最高峰の石鎚山をすすめられ、再び登山にトライすることにしたありをさん。勝手がわからないまま一人で初登山に挑んだ失敗を活かし、今回はネットで同世代の女の子の山仲間を募ることにする。 今回、ネットで山仲間を探したありをさんだが、実際はなかなかハードルが高いもの。そこで、ありをさんにどんな探し方がいいかを聞いた。 「自分はやっておきながら恐縮ですが、ネットの出会いは手っ取り早い方法なものの、正直初心者の方にこそ、おすすめできないところはあります。山レベルがお互いわからない初対面同士で山に入るのは怖いことです。経験が浅い同士なら尚更です。当時の私は『人がいる方が安心!』と思っていましたが、そのリスクを考えていませんでした。一番いいのは『登山始めました!経験者の方探してます!』と周囲にアピールして、山の先輩を募ることだと思います。近くに経験者がいれば最高です!」 また、同話のコラムでは登山でのレイヤリングについて取り上げている。「快適に登山をすること、低体温症から身を守ることを目的に、体温調整のための着脱を行うことをレイヤリングといいます」とありをさんが話すように、登山を楽しむためにも、またリスクを減らすためにも重要な要素だ。 レイヤリングには知識だけでなく経験が必要で、かつ山と気候によって選ぶ服が変わるため、一概におすすめするのは難しいというありをさん。一例として、北海道・東北以外の1000メートル以下の低山を対象に、秋口の登山での服装モデルを挙げてくれた。 「行動中は長袖長ズボンのベースレイヤー(化繊・ウール・もしくは混合)。防寒着はユニクロのような一般衣料でもOKなのでダウンを。また、防風・保温目的にレインウェアや保温性のあるシェル、防寒のためネックウォーマー・手袋・帽子……などがアンパイな選択かと思います。秋口は、装備不足により低体温症が起こりやすい時期です。私もそうでしたが、どれだけ服を持って行けばいいかわからない場合、多めに防寒着を持っていくことをおすすめします」 最後に、ありをさんにレイヤリングのコツを3つ教えてもらった。 ポイント1. 「下着は吸汗速乾のものを」 「ここの選択をしくじると、重ね着しても全部失敗します。肌に近い服は慎重に選択しましょう」 ポイント2. 「厚着のしすぎは避ける」 「寒い季節、過度な厚着で行動をして大汗かかないように!汗冷えが怖いです……」 ポイント3. 「着脱を面倒くさがらない」 「どうしても面倒な人はちょっとお金出して、吸汗・速乾・通気性のよい中間着を買うと着脱の回数を減らせるかもです。ただし自分にあった中間着を選ぶのが難解ですが」 石鎚山の下調べや必要な道具の点検を済ませ、ありをさんは約束した山仲間を待つことに。そこに現れたはあ子さんとともに、いざ石鎚山へ!広がる自然や初対面の鎖場など、登山の醍醐味を次々味わうありをさんたちを待ち受けていたものは――?山の魅力がたっぷりつまった初登頂のエピソードは、山への気持ちを後押しすること間違いなしだ。 ■取材協力:ありを(@arichon_official)