22年就職人気ランキング、ANA・JAL順位大きく落とす 伊藤忠商事、3年連続首位
就職情報を取り扱う学情(2301)は、2022年に卒業・修了見込みの学生を対象とした就職人気企業のランキングを発表した。総合ランキングでは、伊藤忠商事(8001)が3年連続で1位となった。これまで人気の高かった全日本空輸(ANA/NH)や、日本航空(JAL/JL、9201)の航空2社は、順位を大きく落とした。 「2022年卒 就職人気企業ランキング」は、2022年3月に卒業・修了予定の大学3年生と大学院1年生を対象に、学情が主催するイベントなどでWeb入力によるアンケートを実施。学生は希望する企業を最大5社選択した。調査期間は2020年6月1日から12月6日までで、有効回答数は7675人。 文系と理系、男女を総合したランキングでは、伊藤忠商事が3年連続で首位となった。2位には味の素(2802)、3位にはアサヒ飲料、4位には講談社、5位には資生堂(4911)がランクイン。前年16位だったANAは79位、52位だったJALは88位と、順位を大きく下げた。航空・旅行業界では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、2021年度の新卒採用を中止するところが相次いだことから、各社とも順位が軒並み後退した。 ANAとJALは2019年卒の調査まで、総合ランキングで上位5社に入っていた。2020年卒の学生を対象とした2019年の調査では、飲酒トラブルにより順位を落としていた。航空関連ではANAとJALのほか、旅行商品などを販売するANAセールスも上位200位にランクイン。今回は81位で、前年の71位から順位をやや落とした。 文理・男女別のランキングのうち、上位50社に航空関連はランクインしなかった。
Yusuke KOHASE