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世界GP王者・原田哲也のバイクトーク Vol.41「“ブレーキングポイント”の本当の意味」

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WEBヤングマシン

サーキットでスピードを落とす練習をする

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰り広げた。’02年に現役を引退し、今はツーリングやオフロードラン、ホビーレースなど幅広くバイクを楽しんでいる。そんな原田さんのWEBヤングマシン連載は、バイクやレースに関するあれこれを大いに語るWEBコラム。第41回は、公道ではけっしてスピードを出さない自身の走りについて。 【映像】岡田忠之×原田哲也がランデブー走行! TEXT:Go TAKAHASHI

今夏は多い時で2日に1回はツーリングに出掛けた

間もなくモナコに帰るところです。この夏は久々に日本でゆっくり過ごすことになりました。新型コロナ禍が少し落ち着いてきたのを見計らって日本に来たのは6月下旬。仕事をこなすためでしたが、7月、8月と新型コロナウイルスの感染が再び勢いづき、予定していた仕事もほとんどがキャンセルになってしまったんです。 かろうじていくつかの仕事はこなせましたが、時間が余る余る! そんなこともあって、釣りに行ったりゴルフをしたり……。でも、とにかくバイクに乗りましたね! 多い時なんて2日に1回はツーリングに出かけてたんじゃないかな。行き先は房総半島がほとんどで、もう何度茂原街道を走ったことか(笑)。もともと千葉出身の僕は10代の頃しょっちゅう房総半島を巡っていましたが、改めてツーリングしてみると「こんないい道があったのか!」という発見がまだまだあるんです。

気温が35℃を超える日もありましたが、走っていると気持ちいい! 僕が乗っているセロー250は発熱量も少ないので、あまり熱くならないんです。特に房総半島は市原より南に下ると信号もほとんどありません。止まらずに延々走り続けられるので、爽快そのものです。なーんにも考えずにゆったりとセローで行くツーリングは、ただバイクで走っているだけだし、飛ばしてもいないのに、ものすごく楽しいんですよね。 そりゃあ、少しは考えます。今でも、コーナーではいろんなリヤブレーキのかけ方をトライしてみたりもします。でも、基本的にはなーんにも考えていません。リラックスの時間ですからね。そしてゆっくり走るにはセローが最高! 僕としては「一家に1台セロー!」と提案したいところですが、残念ながらヤマハは7月31日にセローの生産を終えてしまいました。厳しくなる規制をクリアするためにコストをかけても、それを回収するだけの販売台数が見込めない、という経営判断があったのでしょうが、本当にもったいない! 僕なんか、「今乗っているセローが経年劣化したらどうしよう」と心配で仕方ありません。保存用に1台、観賞用に1台、パーツ取り用に1台買っておこうかな(笑)。というのは冗談ですが、生産中止は本当に残念。ゆっくり走って楽しめるバイクは、とても大事な存在だと思っているからなんです。

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