50歳を過ぎたら、人生でやり残したことをチェックすべし/一条ゆかりの今週を乗り切る一言
「デザイナー」「有閑倶楽部」「プライド」…。アラフィフ女性なら誰もが、漫画家・一条ゆかりさんの作品にハマった経験があるはず。また、一条さんといえば鋭い人間観察から生み出される多くの名言も注目を集め、恋愛エッセイなども好評を博している。OurAgeでの連載「一条ゆかりの今週を乗り切る一言」では、一条さんの数多くの名言から、特にアラフィフ女性向けの言葉をピックアップしてお届け中。さて今回は… ------------------------------------------------------ 新型コロナウィルスのせいで、死も身近になった今日この頃。50歳過ぎたら、もういつ死んでもおかしくないんだから、そろそろ終活の第一歩をスタートさせたほうがいいですね。手始めとしてやるべきことは、人生を振り返って、やり残したことがないかを確認することです。 なるべく現実的なものがいいですね。たとえば「ピアノが弾けるようになりたかった」とか、「マチュピチュとウユニ塩湖に行きたかった!」とか。 この先、齢とって病気になって、自由に動けなくなるかもしれないから、動けるうちに、後悔しないようにチャレンジしておきましょうということです。 私はアラフィフの頃に、念願のジャマイカ旅行に行きました。映画『カクテル』を観て以来、ずっと行ってみたかったのよね。そしてジャマイカに行くなら、「男と行く」というイメージだったので、ふた回り年下の若い男と一緒に行ったんですね。でも、これが失敗だった(笑)。 最高級のホテルに泊まって、砂浜で馬に乗ったり、ゴルフやテニスをしたり…。金持ちがする遊びを一通り体験して、それはとても楽しかったんだけど、その若者が海外旅行慣れしてないし、場慣れしてないから、エスコートもコーディネートもまったくできなくて、まったく使えないの。むしろ私が引率のおばさんになってしまったのよね(悲)。腹立つったらありゃしない。 そんなとき、たまたまホテルのテラスで出会ったのが、パパ・ヘミングウェイみたいなロマンスグレーの紳士。あら素敵♪と(笑)。これまで世界中を旅してきた話なんか聞かせてくれて、私のグラスがカラになったら、すかさず「何飲む?」と聞いてくれて。連れの男子にはないものが全部あったのよね。 ぜひともねんごろになりたかったけど(笑)、しばらくしたらモデルみたいなイケてるお姉ちゃんがやってきて、「彼女来ちゃったからまたね」って去ってきました。残念!! ラム酒を片手に沈んでいく夕日を眺めながら、『なんであんな若者と来ちゃったんだろう』って反省したわ。 ということで、話がそれましたが、熟年の旅は誰と行くかがとても大事です。旦那やパートナーが旅慣れてなかったら、ちゃんとツアーに入ったほうがいいですね。最近は、安全で食も豊かで、あまり歩かなくてもいいという熟年層向けの海外ツアーもいろいろあるらしいから、ちゃんと旅行代理店で調べましょう!