銘柄分散だけじゃない…リスクを分散させる「6つの投資戦略」。成功する投資で“絶対に外せない”ポイント【投資のプロが解説】
投資で成功するためには、リスクを適切に分散させることが不可欠です。銘柄の分散だけではなく、さまざまな視点からリスクを分散することが求められます。本稿では、香港で産業調査に従事し、英国でMBAを取得後、20年以上にわたり株式分析やファンド運用に携わる⾼⾐紗彩氏の著書『ポートフォリオ・マネジメントで一生お金に困らない人になる!』(すばる舎)から、資産クラスや地域、時間など、リスクを効果的に分散させるための6つの方法を抜粋・編集して紹介します。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
投資のリスクを分散させる6つの方法
購入する銘柄を分散する以外にも、リスクを分散させる方法があります。以下の6つの方法を頭に入れておきましょう。 (1)資産クラスの分散 資産クラスとは、投資先の種類のことです。株、債券、不動産、実物資産などが主な資産クラスとして挙げられます。株の中にも、 日本株、 米国株などの資産クラスがあります。 異なるリターンパターンを持つ資産クラスに投資することで、リスクを小さく(リスク分散効果を大きく)できます。 (2)時間の分散 異なるタイミングで購入し、⻑期で運用することによりリスクを小さくします。時間の分散の代表例が、ドルコスト平均法です。毎月定額を投資することで(異なるタイミングで投資することで)、平均購入コストが下がります。タイミングを見ないことがポイントです。 たとえば、毎月1万円を投資する場合、1株5,000円のときは2株(平均コスト5,000円) 、1株1,000円のときは10株(平均コスト1,000円)を購入することになります。⻑期運用のメリットは、運用期間が⻑いほど、年平均のブレが小さくなることにあります。 (3)地域の分散 異なるリターンパターンを持つ地域に投資する(国際分散をする)ことで、リスクを小さくします。 (4)セクターの分散 異なるリターンパターンを持つセクター(産業)に投資することで、リスクを小さくします。 (5)テーマの分散 異なるリターンパターンを持つテーマ(たとえば「気候変動」や「インバウンド」など、話題になっている投資テーマのこと)に投資することで、リスクを小さくします。
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