不安を感じると動けなくなる「不安障害」の少女 得意のケーキ作りで似た境遇の子どもたちの憧れに お菓子作り教室を開催「一番楽しみなのはみいちゃんに会えること!」
子どもたちにとっては、みいちゃんは頼りになる存在です。 【杏香ちゃん】「できひん」 【母・千里さん】「それは難しいってこと?どうする?自分で挑戦してみるか、みいちゃんにやってもらうか」 【杏香ちゃん】「みいちゃん、やって」
千里さんはこのお菓子教室について、こう話しました。 【母・千里さん】「あんなに近い距離で(子どもと)一緒にできたことってなくて。子どもたちがいたら隠れるわけにはいかへんっていう、店長らしきところ出てたんじゃないかな」 お菓子は無事、完成しました。そこへ来店したお客さんは、参加した子どもたちの家族です。 【参加した子どもたち】「いらっしゃいませ~!」 【杏香ちゃんの母・梓さん】「猫のイチゴのムースと、イチゴのショートと…」 【参加した子どもたち】「ありがとうございました!」 【杏香ちゃん】「疲れた…」 【参加した子ども】「がんばれ、杏香ちゃん!」 集中力は限界…。でも、最後まで接客できました。
【杏香ちゃんの父】「よくがんばってたよね。家やったら途中であきらめそうなことも、周りの環境でここまでがんばれるんやなっていうのが分かって。がんばったね」 Q.みいちゃんの姿を見てどうだった? 【杏香ちゃん】「すごかった。かっこよかった」
最後まで手が止まることはなかったみいちゃん。母・千里さんは改めて気づいたことがありました。 【母・千里さん】「子どもたち、すっごい笑顔やし、私たちがやれることはこういう形なんだろうなって気づきをもらえるというか。(子どもたちは)ハンデがあるとかないとかいう概念がそもそもないし、声があって、普通の教室であるべきという概念もないので、私が見ていても新鮮やし、このままでいいんやって。この子ががんばって声を出そうとする必要はないんだなって」 お菓子教室を終え、みいちゃんが書いたメッセージは「作りたいと思うケーキを作る」。 自分にしか作れないケーキでお客さんを笑顔に…。今のみいちゃんの夢です。 (関西テレビ「newsランナー」 2024年7月10日放送)
【関連記事】
- ■「注文に時間がかかるカフェ」"吃音症"の若者たちが接客スタッフ 「本当は人と話すのが好き」な大学生が大きな一歩踏み出し挑戦
- ■26歳で突然『高次脳機能障害』に 包丁の刃を持とうとしたりトイレに逆向きに座ったり…障害の中で2人の子育て 同じ苦しみ持つ人の支えに「闘病記」出版
- ■小児がんで失明した娘は4歳「ショックすぎて眠れなかった」母は闘病生活を絵本に残す…娘へ『お母さんの宝物だよ。本当に大好きだよ』
- ■中学教師が「セックス」指導 “コンドームの付け方実践”や“出産シーン鑑賞”に挑戦 「先生セックス何回したことある?」なんて質問も
- ■「限界ニュータウン」新築時2600万円が113万円 「だまされたとは思わないけど…」 “バブル期”開発 街から離れ病院も学校もなく