不安を感じると動けなくなる「不安障害」の少女 得意のケーキ作りで似た境遇の子どもたちの憧れに お菓子作り教室を開催「一番楽しみなのはみいちゃんに会えること!」
■近い境遇の子どもにとって憧れの存在
滋賀県に住む、小学6年生の杏香(ももか)ちゃんは、SNSで見つけたみいちゃんに憧れ、お菓子教室に参加することを決めました。 杏香ちゃんには発達障害の一つ、注意欠如・多動症、ADHDがあります。 音や光などに過敏で、刺激が強いとめまいや頭痛を起こすため、学校には長くいることができません。 【杏香ちゃんの母・梓さん】「今日学校どうするん?」 【杏香ちゃん】「行かないつもり」 【杏香ちゃんの母・梓さん】「家にいる?」 【杏香ちゃん】「うん」 【杏香ちゃんの母・梓さん】「きのうがんばったし」 今は週に1日から2日、数時間だけ支援学級に通っていて、学校に行かない日は母・梓さんが勉強を見ています。
【杏香ちゃんの母・梓さん】「どうしても学校行ってほしいなって、友達関係もあるし、心配もあったので。でも、がんばって、がんばって(学校に行ってほしい)ってしていたけど、しんどくなると気持ちの逃げ場もなくなってくるので、もう家は甘えるところ」 梓さんは杏香ちゃんが学校に行けないことを受け入れられない時期もありました。でも、みいちゃんの存在を知り、考え方が変わったのです。 【杏香ちゃんの母・梓さん】「みいちゃんの姿を見るだけできっと何か感じることはあるだろうから、ちょっとでもそのままの自分でいいよっていうのは思ってほしいし、何かできるといいなっていうのも感じてほしい」 お菓子教室に参加することで、何かを感じてほしいという母の思い。 【杏香ちゃんの母・梓さん】「(お菓子教室で)何作るか覚えてる?」 【杏香ちゃん】「プリン!」 【杏香ちゃんの母・梓さん】「杏香は何を一番楽しみにしてんの?」 【杏香ちゃん】「みいちゃんに会えること」
■「このままでいいんだ」と母・千里さん
お菓子教室当日。参加者の3人にとって、みいちゃんは憧れの存在です。 【母・千里さん】「まずごあいさつしよっか。みいちゃんです。みいちゃん聞いてるから、お話できないけど、分からないことあったら聞いてみて」 【参加した子どもたち】「はい!」 みいちゃんにとって、3人のうち2人はこの日が初対面。
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