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「ウイルスに暴露したかもしれない」 新型コロナ、最前線で闘うナースの2カ月間

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ナショナル ジオグラフィック日本版

 ナショナル ジオグラフィック・エクスプローラーの助成金を受ける写真家のローゼム・モートン氏は、米国メリーランド州ボルティモアの病院で働く現役の看護師でもある。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が増え続けるなか、最前線で闘う医療従事者として、日々経験したことを記録している。未知のウイルスを前に手探り状態だった初めの頃とは違って、今は新たな日常が定着しつつある。 ギャラリー:最前線で闘うナースの2カ月間 写真22点

出勤9日目:2020年4月1日(水)

メリーランド州の新型コロナウイルス感染者数:1985 メリーランド州の新型コロナウイルス死亡者数:33 <午前6時50分>  ウイルスに暴露したかもしれない。上司と話し合って、今後14日間、定期的に検温し、自分の健康状態を観察することになった。不安はあきらめに変わろうとしている。これ1回限りということはない。この先も暴露する可能性はあるのだ。 <午後12時>  別の病院で看護師をしている夫のイアンから、携帯電話にメッセージが来る。担当した患者が検査で陽性と判定されたそうだ。しばらくは、ふたり一緒に自己観察の日々を送ることになりそうだ。

出勤10日目:2020年4月2日(木)

メリーランド州の新型コロナウイルス感染者数:2331 メリーランド州の新型コロナウイルス死亡者数:33 <午前6時35分>  病院の前の道を渡ろうとすると、レンガの歩道いっぱいにチョークでメッセージや絵が描かれていた。「ありがとう」「神の祝福がありますように」「ヒーローが働く場所」「医療従事者の皆さん、ありがとう」。病院へ向かう際にここまで笑顔になったのは久しぶりだ。 <午前7時>  ヘルメットのように頭にかぶるタイプの電動ファン付き呼吸用保護具(PAPR)を分配する仕事を任された。 約100人のスタッフにPAPRが40台しかないため、手術はPAPRの順番が回ってくるまで行われない。防護具の数が足りないため、手術助手がひとりしか入れないこともある。緊急用のPAPRも、数台は残しておかないと。

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