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米大統領選 肝はお母さんたち?

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日本テレビ系(NNN)

知っておきたいデータや情報をひもとく「input」。アメリカ大統領選まで、残り50日を切った。今回は大事な争点のひとつ「人種差別問題への取り組み」についてトランプ、バイデン両候補の戦略を、日本テレビ国際部の滝沢早織記者に聞いた。 選挙が近づいてきて、トランプ大統領とバイデン候補の政策の違いが明白になってきました。今日は、アメリカで重要な争点の一つ、「人種差別問題への対応」について両者の違いと狙いを見ていきます。 ――違いを見てみると、トランプ大統領はデモ隊を強硬に抑え込み、バイデン候補は差別解消を訴えていますね。 まず、トランプ大統領ですが、暴徒化するデモを「テロ」と呼んだり、州兵を派遣して強行に抑え込む姿勢を明らかにしています。デモ隊ではなく、警察支持の姿勢でデモ隊を押さえ込む構えなんですね。 一方、バイデン候補は黒人やマイノリティに耳を傾ける姿勢を強調しています。「差別の解消」を目指していて、実際に副大統領候補に黒人女性として初めてハリス氏を選ぶなど「多様性」もアピールしています。 ――バイデン候補の「差別を解消しよう」とする狙いは理解できるのですが、トランプ大統領は人種差別問題を軽んじているようにも見えます。大統領選前の大事な時期にどうしてそのようなことを行っているのでしょうか? 実際にトランプ大統領は、「差別を助長している」と批判されていますが、これにはトランプ大統領としても狙いがあります。 トランプ大統領は、過激なデモ隊を非難したり、強行に抑え込もうとして、強い大統領像を示していますよね。誰にアピールしたいかというと、一つは強いリーダー像を求める白人中心の「岩盤支持層」の人たちに向けて、そして、もう一つが「サバーバンマム」といわれる人たちに向けてなんです。

サバーバンマムの支持を得られるか

――サバーバンマム?郊外の主婦層ということですか? はい。サバーバンマムとは、郊外に住んでいて、比較的裕福、そして家族を非常に大切にしているお母さんたちのことをいいます。 そこでトランプ大統領は、強い大統領として法と秩序で、暴徒化しているデモへの恐怖から、あなたの家族、家庭を守りますよ、とアピールしています。治安の悪化に不安を感じているお母さんたちの支持を得ようとしています。つまり、人種差別問題を治安問題に置き換えて、選挙で戦える材料にしようとしているんです。 ――サバーバンマムたちは、トランプを支持しているんですか? いや、実はそううまくはいっていません。なぜかというと今アメリカではコロナが広がっていますよね。お母さんたちにとっては、暴徒化するデモへの脅威よりも、コロナへの脅威の方が大きいんです。トランプ大統領は、例えば感染拡大がまだ広がっている中、学校再開を急いだりしていますが、お母さんたちはこれに不満を抱いています。 サバーバンマム層というのは、政治的関心が高く、また投票率も高いので大統領選の結果を左右する、非常に重要な層になっています。トランプ大統領は、ここで支持拡大できるか、非常に注目されています。 【the SOCIAL inputより】

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