タイガーとのプレーに「人生で2度、メジャーでプレーできて最高」 S・ノリスは感激
<全米プロゴルフ選手権 3日目◇21日◇サザン・ヒルズCC(米オクラホマ州)◇7556ヤード・パー70> 平成の怪物こと松坂大輔氏のドライバースイングをコマ送りで【連続写真】 メジャーでタイガー・ウッズ(米国)と同組で回ったのは2018年。「カーヌスティでの全英オープン以来」というショーン・ノリス(南アフリカ)は「以前に経験があったから今回はずっと楽だった」と大観客に囲まれてのプレーを楽しんだ。 「ファンはタイガーに大声援を送り、もちろんぼくにも送ってくれた。そんな中でプレーできるのは本当にすばらしいこと。しかしあれだけたくさんの人の中でプレーするのは簡単じゃない…」とタイガーが戦う姿を間近で見たノリスは一日を振り返った。 「なんてすばらしい選手なんだろうと思った。こんな痛みを経験しなければならないことを気の毒に思ったが、その中で痛みに耐えてがんばる姿がタイガーのすこいところだと実感した。いいスイングをしていた。特にパッティングは素晴らしかった。アイアンショットもいくつか良いショットを打っていた。タイガーはまだまだ健在。まちがいない」と感銘を受けていた。 一方でラウンド中にはリラックスしたシーンもあった。6番ティで前の組を待っているあいだにはお互いの息子の話をしたという。 「タイガーの息子、チャーリーくんはもうティーンエージャー。僕の息子はまだ3歳半だと言った。だからタイガーと同じ経験をこれからするといろいろ話した」という。 前日までの予選ラウンド、ウッズはローリー・マキロイ(北アイルランド)とジョーダン・スピース(米国)とのプレー。マキロイは「初日の(74)のプレーであの脚の痛み、もし僕がタイガーなら大会からの棄権を考えただろう。でもタイガーのメンタリティは僕とは違うようだ。あの粘りは信じられない」と感嘆したと話している。 ノリスにとっても、そんなウッズはアイドル。 「人生で2度もタイガーとメジャーでプレーできたのは最高の出来事。ずっとタイガーを目標にしてきた。タイガーは苦戦していたが、その中でも僕はたくさんのことを学んだ」と話した。(文・武川玲子=米国在住) <ゴルフ情報ALBA.Net>