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海の「黒いダイヤ」高級食材・ナマコ密漁許さない! 水産庁「漁獲証明」導入へ

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 海の「黒いダイヤ」と呼ばれる高級食材・ナマコ。密漁、転売が横行している。中国では乾燥ナマコやアワビが、フカヒレやツバメの巣と並び称されるほどの食材で、中国向けの不正輸出が数多く確認されている。ブローカーらが関与し、1キロ数十万円単位で取引されるケースもあるという。暴力団の資金源となった事実もある。  ナマコのみならず、密漁そのものの検挙件数は2018年に1484件にのぼり、90年代より約3割も増えた。最近の特徴として漁業者による違反操業が減少し、漁業者以外による密漁が増加傾向にあるという。このうちナマコは約8割にのぼる。 ■「黒いダイヤ」「白いダイヤ」密漁に漁業法の網  こうした悪質な密漁の発生状況を踏まえ2018年に漁業法の改正案が示され、ナマコやアワビなどの密漁に関して最大で3年以下の懲役又は3,000万円以下の罰金を科すようになった。3,000万円は個人に対する罰金としては最高額だ(2020年から適用の見通しで改正)。さらに歴史的な不漁のなか密漁が横行する「白いダイヤ」と呼ばれるウナギの稚魚・シラスウナギも対象に加えた(シラスウナギについては2023年から適用する方針)。  近畿の海では2016年、淡路島沖でナマコなど2年間で2億円相当を密漁した漁業一家4人が、また2019年には淡路島沖で深夜に素潜りで海中でライトを手にナマコ86個や、アワビとサザエ計132個を捕った男がそれぞれ神戸海上保安部に逮捕された。  神戸海上保安部は2020年3月にも南あわじ沖でナマコ710個(計70キログラム・5万5000円相当)を素潜りで捕った男を逮捕、さらに6月には姫路沖や東かがわ(香川県)沖でナマコなどを密漁した小豆島を拠点とする男女12人が姫路海上保安部などに一斉摘発された。転売収益は少なくとも1200万円にのぼるという。 ■産地・魚種表示を義務化「漁獲証明」  密漁されたものが流通ルートに入ると正規に漁獲したものと見分けがつかないのが実態だ。水産庁は6月、密漁の恐れがある特定の魚種を対象として、正規に漁獲したことを公的に示す「漁獲証明」制度の創設を提言。新制度では漁業協同組合などが漁獲証明を発行し、水産物にタグやシールなどを付けて表示。漁獲証明がなければ加工業者などに販売できず、輸出の際に必要な証明書も発行されないようにする。これにより、密漁された水産物の流通を阻止できるようになる。  水産資源の管理や違法漁業の撲滅を目指すため、水産物へのトレーサビリティー(生産流通履歴)導入が必要な段階にきている。水産庁はこうした動きについて「不正に捕った水産物を市場から排除すれば、漁業者の利益確保につながり輸出を促進させることができる」としている。

ラジオ関西

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