【世界最高齢の総務課長が教える】平社員から課長になりたてのある日、突如、起こった事件とは?
【人気番組『よ~いドン!』(関西テレビ)で大反響!!】 「仕事がおもしろくない」「上司にうんざり」「もう会社を辞めたい!」――そんな思いを少しでも抱えているのなら、ぜひ参考にしたいのが、“90歳代の現役 総務課長”としてバリバリ働いている玉置泰子さんの著書『92歳 総務課長の教え』(ダイヤモンド社)だ。ベストセラー作家・本田健氏も絶賛する泰子さんの教えは、新入社員からベテラン社員まで即役立つ、説得力あふれる教訓が満載。「世界最高齢の総務部員」としてギネス世界記録に認定された泰子さんが教えてくれる、長く幸せに働く63の秘訣は必読! ※本稿は、『92歳 総務課長の教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。 【この記事の画像を見る】 ● 思いもよらない転機 私に思いもよらない転機が訪れたのは、40歳のときでした。いきなり課長の辞令が出たのです。 それまで経理や総務といった裏方の仕事は、創業者がメインになって担ってきました。会社の規模が徐々に大きくなり、社員数が増えてくると、それでは仕事がまわらなくなってきました。 そこで新たに総務課を立ち上げて、その課長にいちばんの古株だった私を据えることになったのです。 ● 課長に任命されて戸惑ったワケ 1970(昭和45)年のことですから、女性が課長になることがまだ珍しかった時代です。普通なら喜ぶべきところかもしれませんが、私は戸惑いました。 通常は、主任、係長、課長と昇進しますが、私は平社員からいきなり課長に任命されたからです。 課長には、業務をマネジメントする力、部下を統率するリーダーシップといった要素が欠かせません。しかし、私はマネジメントもリーダーシップも経験がありませんでした。 ● 課長になりたてのある日 起こった事件とは? ビジネス書を読むのは好きでしたから、頼るものが本から得た知識くらいしかなかった私は、課長になったらチームの司令官的に振る舞うべきだと思い込みました。 私から指示を出して、その通りに課員を動かすリーダーシップが何よりも重要だと考えたのです。 ところが、課長になりたてのある日、“事件”が起こりました。 ● 部下に声をかけたのに…… その日、経理事務が最も忙しくなる決算期を目前に控えて、終業後に全員で打ち合わせをして、決算期の残業をお願いしようと思っていました。 終業時刻が近づいたタイミングで、「今日は打ち合わせをしたいので、みなさん少し残ってください」と課内で声をかけました。課長が指示したら、突然のお願いであっても、部下はいうことを聞いてくれると安易に考えたのです。 ところが、部下たちは「イエス」とも「ノー」ともいわずに、終業時刻を迎えると全員さっさと帰ってしまいました。それは、私に対する課員の明白な拒絶でした。 ※本稿は、『92歳 総務課長の教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
玉置泰子