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育成と結果を両立…バイエルンU-23を3部優勝に導いた“ヘーネス”(後編)

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文 鈴木達朗  バイエルンのセカンドチーム(U-23)を率いて3部リーグ優勝に導いたセバスティアン・ヘーネス監督。前回はウリ・ヘーネス元会長の甥であり、父親もバイエルンの選手であったことから、クラブのウルトラスからも反発を受けていたことや、RBライプツィヒのラルフ・ラングニックとの関係について触れた。  今回は、監督としての彼の目線から見たセカンドチームを率いる難しさ、そしてバイエルンのこれからについて見ていこう。

「ボール保持を中心としたサッカー」

 トップチームのみならず、育成年代もエリートぞろいのバイエルンの中で、「セカンドチームだけが次の試合に勝つかどうか分からない唯一のチームだった」とヘーネスは振り返る。このチームを4部優勝に導いたホルガー・ザイツがバイエルンの育成機関「バイエルン・キャンパス」の運営責任者の1人に就任したことを受け、ヘーネスが後任のポストに収まることになった。  「チームにはU-19から昇格して3部でプロデビューする選手たちも多かった。彼らはとにかく経験を積まなければならなかった。同時に、チームは初めからバイエルンのクラブ全体のコンセプトである“ボール支配に重点を置いた攻撃的なサッカー”でプレーしていた」  クリスマス前の時点で、チームは6勝5分9敗の勝ち点23で20チーム中15位。成績は伸びず、35得点はリーグ5位タイ。42失点はリーグ最下位タイと、課題は明確だった。  ブラウンシュバイクやインゴルシュタットなど、ほんの数シーズン前までブンデスリーガにいたようなハイレベルのクラブや、カイザースラウテルンやハンザ・ロストックのようにドイツのトラディショナルクラブの熱狂的なファンの前でプレーすることにも慣れる必要があった。  「U-23でも、コンセプトを浸透させる作業は支障なく進んだ。選手たちは育成期間を通じてボールを支配するサッカーに慣れていたからね。問題は、それがハイレベルの対戦相手にも通じるかどうかだった。例えば、積極的に高い位置からオフェンシブプレッシングを仕掛けてくるチームのプレッシャーをかわすための戦略を浸透させるのには、まだ時間がかかる」。ヘーネスは2月の時点でそう話していた。

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