サッカー選手のジェイク・ダニエルズがゲイをカミングアウト 英サッカー界では32年ぶり
今週初めブラックプールFCに所属するジェイク・ダニエルズ選手がチームを通じて声明を発表、ゲイであることを明らかにした。「私は本当の自分を隠してきた。私はこれまでずっと自分がゲイだとわかっていた。今、それを公表し本当の自分として生きる心の準備ができたと感じている」とコメントしている。ダニエルズ選手は現在17歳。今月初めにブラックプールFCの選手としてプロデビューしたばかりである。それまでは同チームのユースチームに所属していた。 【写真】LGBTQ+コミュニティの権利向上を支持するセレブ22人
イングランドのサッカー界で現役選手が性的指向を明かしたのは32年ぶりである。1990年にジャスティン・ファシャヌ選手がカミングアウトしているが、彼はその後アメリカのメリーランド州で17歳の男性から性的暴行を告発され自殺した。当時メリーランド州では同性間の性行為は違法とされていた。遺書の中で彼は同意の上での性行為だったと主張、「同性愛者であるから公平な裁判を受けられないだろう」「私はすでに有罪だと見なされている。これ以上友達や家族に恥ずかしい思いをさせたくない」と綴っていた。
ダニエルズ選手は「この国で初めて自分のセクシャリティを明かしたサッカー選手の1人になることは未知の世界への1歩だ」とコメント、同じくカミングアウトしているイギリスの飛び込み選手トーマス・デイリーや、オーストラリアのサッカー選手ジョシュ・カヴァロから「変化を促す勇気と決意をもらった」と綴っている。
「私はこれまでずっと嘘をつくこと、周囲に溶け込むために変わらなくてはいけないことが嫌だった。このカミングアウトによって自分がロールモデルになりたい」「私と同じ空間には自分のセクシャリティを明かすことに抵抗のある人たちがいる。そんな人たちに伝えたいのは周囲に溶け込むために自分自身や自分がどうあるべきかを変える必要はないということだ。あなたがあなたであること、そして幸せであることがもっとも重要だ」。