現駅舎に最後の彩り/青森駅「エキナカアート」 造形教室生徒ら、感謝込め
青森駅の現駅舎が建て替え工事に伴い3月26日で閉鎖されるのを前に、JR東日本盛岡支社は20日、駅舎の壁や柱をさまざまな絵柄で彩る取り組み「エキナカアート」を始めた。青森北高校美術部員や青森市の造形教室「CoBaCo(コバコ)」の生徒ら約20人が制作に着手し、鉛筆で下書きをしたり、カラフルなペンキで色を塗ったりした。 エキナカアートは、1959年に開業した現駅舎や駅利用客への感謝の気持ちを表そうと同駅社員が企画。現駅舎では最後のイベントとなる。 キャンバスになるのは東口改札内コンコースの壁や柱など計約20平方メートル。青森北高美術部は同校生徒が利用する津軽線の電車を、造形教室の生徒らは動植物などを描く。3月5日までに完成させ、同月26日まで公開する予定。 同校2年の藤田暉来(てるき)さん(16)は「日頃使っている駅や電車に感謝の思いを込め、いろいろな世代に楽しんでもらえる絵を描きたい」と話した。 同駅ではこのほか、現駅舎が描かれた限定グッズが先着でもらえるクイズラリーも行っている。