アサド政権崩壊受け…イラン最高指導者が反発“米、イスラエルなどによる企ての結果”
シリアのアサド政権の崩壊を受けて、イランの最高指導者ハメネイ師は11日、演説で、「アサド大統領の失脚はアメリカ、イスラエルとシリアの隣国による企ての結果だという証拠をイランは把握している」と述べ、反発しました。 ハメネイ師はまた、過去3か月間、反体制派の脅威についてシリア側に警告していたとしています。 中東ではイスラム組織ハマスやレバノンのシーア派組織ヒズボラなど、イランが支援する「抵抗の枢軸」と呼ばれる勢力がイスラエルの攻撃によって弱体化しています。 しかし、ハメネイ師は「イランはさらに強くなる」「アメリカは『抵抗の枢軸』によってこの地域から追い出されるだろう」と述べ、アサド大統領の失脚はイランの弱体化にはつながらないと主張するとともに、崩壊に乗じて攻勢を強めるイスラエルをけん制しました。