【J1鹿島が川崎にシーズンダブルを達成した意味(1)】「今日は優磨と師岡がMVP」と知念。鈴木優磨の最前線復帰で推進力を取り戻した鹿島が苦手・川崎から14年ぶりにシーズン2勝
■三竿健斗の右サイドで封じるもの
この一撃から鹿島はさらに勢いに乗り、18分にはまたも左の崩しから2点目を挙げる。相手からボールを奪った安西幸輝がえぐってマイナスクロスを上げたところに詰めたのが樋口雄太。ポポヴィッチ体制では出番が減っていた14番は躍動感を前面に押し出し、2点目を叩き出した。 「サイドハーフがゴール前に入っていくってのは口酸っぱく言われてますし、そこでやっぱり得点できるのがチームのスタイル。そこがみんなに伝わるでしょうし、そこはうまくいったシーンかなと思います」と樋口もしてやったりの表情を見せていた。 彼が前へ前へという姿勢を色濃く押し出せる背景には、三竿健斗の右サイドバック(SB)起用もあるだろう。「右SBは中学生以来」という背番号6は福岡戦後半からこのポジションに入り、今回はスタートから。それはもちろん「マルシーニョ封じ」という大役があったからだ。 「だいぶヒヤヒヤしながら守備してましたけど、周りの選手も内側のカットインのところは対応するようにコミュニケーションをとってくれたんでよかったです」と本人も最大のタスクを確実に遂行。樋口の献身的なサポートも光った。 その三竿が前半28分、値千金の3点目を挙げたのだから、鹿島としては最高だろう。左に開いた師岡のクロスを樋口がキープし、右に展開。これを三竿がペナルティエリア外側から巧みに左足で蹴り込み、ゴール左隅に決めたのだ。 「雄太か誰かが持った時にパスを受けるイメージで入ったんですけど、そこにこぼれて来た。結構、左足の方がコントロールシュートがうまいんで、打っちゃおうという感じですかね」と彼は少なからず左足に自信があった様子だった。
■厳しい中でも残した可能性
これで前半から3点をリードした鹿島。今季は3-0から3-3に追いつかれた5月12日の東京ヴェルディ戦のようなゲームもあっただけに油断はできなかったが、中後体制で整備された強固な守備組織は崩れなかった。指揮官はラスト15分は長期間、構想外扱いになっていた津久井佳祐を投入。5バックにして守り切るという手堅い采配も見せた。後半ロスタイムに山本悠樹に直接FK弾を決められたのは反省すべき点もあるが、3-1で勝ち切った事実は何よりも大きかったと言っていい。 これで川崎に2010年以来のシーズンダブルを達成。等々力では2015年以来の勝利となった。首位・ヴィッセル神戸とのポイント差は鹿島が1試合少ない状態で10と非常に厳しいが、可能性を残したのは事実。彼らは残り全勝を目指して突き進んでいくしかない。 (取材・文/元川悦子) (後編へつづく)
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