【秋華賞】デアリングタクト三冠達成の可能性大 京都2000mに適性がある相手候補は?
着差以上の力差で二冠達成
3歳牝馬三冠レースの最終戦である秋華賞。過去10年の勝ち馬で単勝オッズが最も高かったのが10.1倍の2014年ショウナンパンドラであり、三冠レースの中でも特に強い馬が勝利するレースだ。無敗での牝馬三冠がかかるデアリングタクトら有力馬を参考レースから分析する。 【秋華賞 2020最終予想】デアリングタクトにとって気になるデータあり!本命はこの馬!(SPAIA編) 【オークス】 週中に40mmを超える雨が降ったうえに日照時間がほぼなかったが、日曜日の朝には含水率13%強まで回復。10、11Rと上がり3F33秒台前半の時計も出ており、軽めの馬場コンディションでの競馬となった。内外、前後の差も感じられず、全馬が自身の力を発揮できる条件だったと言える。 1着馬デアリングタクトは2角で挟まれる不利を受け、道中は行きたがる面を抑えながらの追走。直線でも前が壁になりながら、豪脚で先行勢を一掃した。自身の上がり3Fは11.0-11.0-11.1程度とやや脚を余した形。強いの一言だ。 2着馬ウインマリリンは外枠から馬群の先頭に立ち、直線は狭いラチ沿いをこじ開ける。上がり3Fの個別ラップは11.2-11.4-11.4と持ち味の渋太い脚を披露した。秋華賞のレースの質を考慮すれば、本馬が最も秋華賞向きといえるだろう。 3着馬ウインマイティーは好位のラチ沿いで脚をためて、直線では一時先頭に。ただ、ゴール直前で上位2頭に交わされ、少々力差を感じる内容ではあった。ただ、この馬には上がりが速過ぎる馬場だった感もある。 4着馬リアアメリアはスムーズに折り合い、直線は外差し。ラスト1Fがウインマリリンと同程度、マジックキャッスルより+0.1秒であるから、本レースにおいては完敗であったか。 5着馬マジックキャッスルは直線でデアリングタクトに寄られて進路を失う不利。ロスの少ない競馬ではあったが、単独2位の上がり1Fタイムは高く評価できる。 7着馬ミヤマザクラは終始ハミを噛みながらの追走。距離適性の分もあってか、ラスト1Fで失速してしまった。