「プラントフルな暮らし」ってなに? ヴェルヌ華子さんがミラノから一時帰国して代官山でイベント開催!
「二十日大根(はつかだいこん)ともいわれるラディッシュは、サラダやピクルスにして生で食べて、栄養素をそのまま体に取り込んでもらいたい野菜。オイル煮にしてもおいしいですよ! ぜひ葉っぱも捨てないで、野菜炒めにしたりスープに入れたりして楽しんでください」 試食プレートには、ケールとラディッシュのほか、旬のキノコが3種類、生のまま盛りつけられていた。加熱して食べるイメージが強いが、シメジ、舞茸などの新鮮なキノコは生でもおいしく食べられるという。試食したのは、コリコリした面白い食感のハナビラタケ、肉厚でぷりぷり食感の丹波シメジ、ゆっくり時間をかけて育てられた特大エリンギ。添えられた塩麹をつけて、そのまま食べてみる。塩麹の奥深い風味が、キノコの香りや食感を引き出し、「おかわりはないのかな?」と思ってしまうほどの味わい。生で食べるとこんなにおいしいんだ!と驚いてしまった。
カラフルな3つの保存食をビンに入れてお持ち帰り
試食した野菜たちをつかって、さっそく3つのレシピを実践! 「ひとつめはラディッシュのハニーレモンピクルスです。ピクルスはお酢で漬けるタイプと塩で発酵させるタイプの2種類あるんですが、今回はハニーとレモンという王道の組み合わせでつくってみましょう。つくりたてもおいしいですが、1週間くらい置いて、好みの発酵ぐあいで食べてみてください」 つくり方はとても簡単。水に塩とハチミツ、黒コショウの粒、レモンの皮を入れて、半分に切ったラディッシュを漬けこむだけ。フレッシュな酸味がみずみずしいラディッシュのおいしさを引き立てて、ポリポリとまらなくなるおいしさだ。
ふたつめはキノコのイタリアン塩麹マリネ。好みのきのこを塩麹につけ込む簡単レシピだ、キノコは数種類混ぜると、それぞれの味わいで相乗効果が生まれるとか。ご飯のおかずやサラダのトッピングに、炒め物の調味料代わりにと、大活躍間違いなしだ。
最後のひと品は、ケールのジェノベーゼソース。通常はバジルと松の実でつくるジェノベーゼソースを、生のケールとアーモンドにアレンジしたひと品だ。パスタやパンに合うだけでなく、野菜のディップにもぴったりの、クセのないソースだった。 どのレシピも手軽で簡単、野菜を余すことなくまるごと、そのままの味わいで楽しめる。これらはアレンジがきくのもポイント。参加者たちは「ケールって思ったよりクセがないですね」「ラディッシュってハチミツと合うんだ!」「キノコを生のまま楽しめて最高」など、大満足で3つを試食し、残りをビン詰めにして持ち帰っていった。 2025年も、日本でこうした対面イベントを開催予定だそう。参加するだけで心と身体が浄化されるplantfulな一日を、ぜひ体感してみてほしい。 ◆ヴェルヌ華子 プラントベース ウェルネス コーチ、プラントベースを軸としたライフスタイルの習慣化を叶える12週間のウェルネス・プログラム「Plantful Journey Program」主宰(https://www.plantful-journey.com/)。現在、フランス人の夫と2人の子どもとともにイタリア・ミラノ在住。十数年間、ラグジュアリーブランドのパリ本社ファッション本部でマーチャンダイジングに携わったのち、プラントベースの食生活を築くサポートをするプログラムを立ち上げる。また、パリやミラノでケータリングやポップアップディナーなどを開催。2023年夏、パリ・コルドンブルー調理学校のPlant-based Culinary Artsディプロマコースで、日本人として初めて学ぶ(Instagramはコチラ)。 Photo:横江淳 text:萩原はるな