「特徴ないのが特徴」インフル5週連続増加 新型コロナ・マイコプラズマと同時流行の可能性 薬不足も懸念【Nスタ解説】
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寒暖差の激しい日が続きますが、今年の冬はインフルエンザ、コロナ、マイコプラズマ肺炎、3つの感染症が同時に流行するかもしれません。 【写真を見る】「特徴ないのが特徴」インフル5週連続増加 新型コロナ・マイコプラズマと同時流行の可能性 薬不足も懸念【Nスタ解説】 ■子どもから大人に…家庭内感染も マイコプラズマ肺炎患者 過去最多 南波雅俊キャスター: マイコプラズマ肺炎の患者数は、1医療機関あたり2.84人(11月11日~17日)と前年比約57倍で過去最多です。 インターパーク倉持内科日本橋の倉持仁医師によると、マイコプラズマ肺炎は「主に子どもがかかる感染症だが、家庭内感染により大人の患者が増加している」ということです。 ■「検査キット」“2~3か月待ち” 「咳止め」も不足 南波キャスター: マイコプラズマ肺炎が流行していることで、検査キットが不足しています。倉持医師は「2~3か月待ちの状態。さらに5キット頼んでも1キットしか来ない時もある」といいます。 検査キット以外に、レントゲンで調べる方法がありますが、倉持医師によると、「レントゲンがない医療機関もあるので、症状を見て“みなし診断”をするところもある」ということです。 さらに今、咳止め薬が不足しています。以前は30種類ほどの咳止め薬から選ぶことができましたが、今は1種類で、その他は半年待ちの状況だといいます。 背景には、▼ジェネリック医薬品の出荷制限・停止や、▼マイコプラズマ肺炎・インフルエンザ・コロナウイルス・風邪症状で同じ薬を使用するため、不足するということがあるそうです。 倉持医師は「感染症患者のピークとなる12月~1月は薬が足らなくなる可能性が高い」としています。 ■インフルエンザとの“同時感染”に注意 症状の違いは? 南波キャスター: “同時感染”にも注意が必要です。 倉持医師は「マイコプラズマ肺炎に加えてインフルエンザ・新型コロナなど、他の感染症と同時にかかる可能性も」と指摘します。 ▼マイコプラズマ肺炎(主な症状) ・発熱(37度~38度) ・乾いた咳 ▼インフルエンザの場合 ・39度以上の発熱 ・のどの痛み ・鼻水 ・関節痛