Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

このままいけば1日10万人感染、米専門家が警告 すでに陽性率24%の州も

配信

ロイター

 米政府の感染症専門家トップのファウチ博士(国立アレルギー感染症研究所長)は30日、新型コロナウイルス感染者の急増がさらに広がった場合、1日当たりの感染者数は現在の2倍以上の10万人に膨らむ恐れもあると警告した。  「極めて憂慮すべき事態になる それだけは間違いない」  米政府の感染症専門家トップのファウチ博士は30日、米国民が政府のガイドラインに従わなければ、1日当たりの新規感染者数が2倍以上に増える恐れがあると警告した。博士は米上院公聴会で、一部の州における感染の急増が米国全体を深刻なリスクにさらすと述べた。  「現在1日あたり4万件以上の新規感染者の報告がある。状況が好転しなければ、いずれ1日10万件になっても驚くに値しない。非常に憂慮している」  ロイターの集計によると、米国の先週1週間の新規感染者数は前週に比べ46%増加した。また21の州で陽性率が5%を超えた。WHOは5%を警戒すべき水準として示している。このうちアリゾナ州の陽性率は24%を記録。フロリダ州は16%、ネバダ州とサウスカロライナ州、テキサス州は15%だった。  テキサス州知事は先週、経済再開の方針を一転させ、バーの閉店を命じた。この方針転換に市民は30日、不満を示した。  「知事は憲法が認めた市民の権利を侵害している。命令は撤回されるべきだ」  米保健当局者は、若い世代を中心に社会でマスクを外すなど「緩み」が見られると指摘。米民主党大統領候補のバイデン前副大統領は、トランプ政権の対応に問題があったためだと批判した。  バイデン前副大統領  「深刻な脅威に直面している。大統領は何ら方向性を示さず、私たちを互いに競わせている。このままではいけない。一方は回復して、もう一方は悪化なんていう状態が続くわけがない」  ファウチ博士は感染拡大を止めるため、警戒を怠ってはならないと繰り返した。また、ワクチンが危機を終わらせるという期待にすがるべきではないとも。  「ワクチンの研究者なら誰でも同じことを言うと思うが、安全で効果があるワクチンが手に入るという保証はどこにもない」  その一方で博士は、2021年の早い段階でワクチンが利用可能になるとの見通しに変更はないとしている。

【関連記事】