清原和博から電話「来年は次男が入学します」清原正吾の野球引退“その後”…慶大の恩師・親友が語る進路「アナウンサーより俳優がよさそう(笑)」
清原正吾が「野球をやめる」決断を下した後、慶應大監督・堀井哲也のもとに清原和博から電話があった。恩師・親友が明かす、清原正吾の進路について。【全4回の4回目】 【最新写真】「16年前、あんなに小さかった子が…清原和博の引退試合に映っていた“2人の息子”」「長男は母・亜希さん、次男は父・清原和博にソックリ?」清原正吾の貴重写真を一気に見る ◆◆◆ 慶大監督の堀井哲也にとっても予想外の成長だった。
正直、懐疑的でした
「6年のブランクがあって、大学4年間で果たして形になるのかと懐疑的に思っていました。打つことが彼の長所なんだけれども、バッティングは野球で最も難しい。僕もどう伸ばせばいいか迷っていたんです。でも、彼はこちらの迷いを打ち消すぐらい、とにかく練習をやった。見えるところでも、見えないところでも、バットを振っていた。本当によく頑張ったと思う」 堀井は今春のリーグ戦から清原正吾を「4番ファースト」で起用し続けた。 「成長を促すためには起用したいけれども、結果が出なければ彼ばかり出すわけにはいきません。B戦で頑張っている選手はたくさんいますから。当初はそんなジレンマを抱えていましたが、彼は結果を出し続けた。自分でチャンスを掴み取ったんです。彼自身の明るい人柄も、成長を後押ししたと思います」 堀井は対戦相手のベンチに正吾の父・和博の母校であるPL学園の出身者や、和博とプロの世界で同時代を生きた指導者がいたら、それを本人に伝えた。 「すると必ず挨拶に行って、初対面であってもそれなりの会話を交わして戻ってきました。コミュニケーション能力は高いですよ。何より彼の成長を促したのは幼少期に見た原風景でしょう。プロの第一線で戦う父を野球に取り組むうえで基準にしていた。そこに到達したかはわかりませんけど、可能な限り近づいたと思います」 4年前に正吾が父と共に下田グラウンドを訪ねた時、堀井はコーチを務めていた上田誠(元慶應高校監督)からこんな提案を受けた。「もし正吾君が成功したら、同じような経歴で大学野球に挑戦するケースも増えるのではないか」。その意見に賛同し、堀井は入部を認めた。正吾の活躍は、野球界に大きな足跡を残したのではないだろうか。 「それは間違いありません。たとえば、野球をやっていた学生が他のスポーツに挑戦して成功するケースは無数にあると思います。一方で、他の競技をやってきた学生が大学から本格的に野球に挑戦して成功したケースは、ほとんどないですよね。人間の可能性を示してくれたという意味で、野球界にとって大きな出来事だったと思います」
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