<呪術廻戦>“そういうこと”のOPで『渋谷事変』がスタート「なんかメカ丸がエヴァ出してきた!」とオマージュに大反響
アニメ「呪術廻戦」(毎週木曜夜11:56-0:26ほか、TBS系、ABEMA・ディズニープラスほかにて配信)の第2期6話(第30話)「そういうこと」が8月31日に放送された。第2期後半の「渋谷事変」が今話よりスタートし、X(旧Twitter)では早速トレンド1位を獲得。絶賛と悲鳴が飛び交う開幕に視聴者の注目が集まった。 【動画】今後を暗示する仕掛けが満載…「呪術廻戦」第2期ノンクレジットオープニングムービー ■究極メカ丸の登場に、「急にエヴァが始まった!」 本作は週刊少年ジャンプ(集英社)で連載中の芥見下々による同名漫画を原作にしたアニメ化作品。特級呪物“両面宿儺”の指を喰らった少年、虎杖悠仁(CV.榎木淳弥)を主人公に、人に災いをもたらす呪霊とそれを祓う呪術師の過酷な戦いが描かれる。第2期の今回は、五条悟と夏油傑の過去編「懐玉・玉折」と、第1期から続く「渋谷事変」の2部構成。「渋谷事変」ではハロウィンで賑わう渋谷を舞台に、虎杖たち呪術師と、呪詛師、呪霊たちとの戦いが描かれる。 原作勢から“地獄”と噂されていた「渋谷事変」だが、始まりは意外にもほのぼのした日常から。虎杖への恋心を秘める中学時代の同級生・小沢優子(CV.愛美)、伏黒恵(CV.内田雄馬)、釘崎野薔薇(CV.瀬戸麻沙美)との軽妙なやり取りが笑いを誘い、呪霊との戦いを離れた等身大の高校生の青春の1コマが眩しく描かれる。人を外見で見ない虎杖の人柄もうかがえる優しいエピソードに心が和むところだったが、これは嵐の前の静けさだった。後半Bパートに入ると雰囲気が一転。ダークな空気が流れ始め、視聴者ともども呪術師の世界に引き戻される。今話、いろいろな意味で見せ場となったのはここからだった。 呪詛師への内通者だったメカ丸(CV.松岡禎丞)だが、京都校の人間には手を出さないという縛りが破られたことで、真人(CV.島崎信長)との戦いに突入。メカ丸の切り札、巨大ロボ“究極メカ丸”が地面を破り、姿を現す。圧倒的作画密度で「渋谷事変」最初のバトルが切って落とされたが、演出がところどころ…というか、どう見ても某アニメのよう。Xでは「なんかメカ丸がエヴァ出してきたんだが!? めちゃくちゃカッコいいんだが!!」「呪術廻戦観てたはずなのに急にエヴァが始まった」「究極の汎用人型決戦兵器、それが究極メカ丸よ」「魂の座ってw 芥見下々さんってホント色んなオマージュ好きだよなw」など、ノリ良く反応するポストが飛び交う事態になっていた。 ■OPムービーに隠された「そういうこと」の連続 究極メカ丸が話題をさらった今話だが、もう1つのポイントが本話タイトルの「そういうこと」だった。実はこの小沢優子のエピソードは、原作では「懐玉・玉折」の前に掲載されているエピソード。アニメ化ではカットされたのかと思われていたが、このタイミングでの挿入には意図的な仕掛けが見えた。 オープニングムービーは概してシーズン全体の流れとリンクした映像が描かれるもので、「渋谷事変」オープニングもまさにそれ。King Gnu「SPECIALZ」にのせて、燃え盛る豪火に包まれる何者か、邪悪な宿儺の笑み、東堂葵の左腕にかかるモヤ、左目を抑える釘崎、何かに驚愕するような五条……不穏な演出の中にキーポイントとなるシーンが現れては消えていき、原作勢であればまさに「そういうこと」の連続に気づいたはずだ。Xでは「OPヤバイけどマジでかっこいい!!!」「今回のOPが良すぎて気持ちのやり場がない」「ラストの掌印ラッシュカッケー!伏黒の掌印はアレだよね?」「不穏だし、先の展開知ってると、うわーってなるのてんこ盛り」など、クオリティーの高さに釘付けになりながらも、これから起こるであろう残酷な運命に悲鳴が途切れない。 メカ丸と真人の戦いはどのような形で決着が着くのか。三輪霞の満面の笑顔で終わる次回「宵祭り」の予告映像には、「ここでそれ出すな!!」「どこまでもエグるやん…」と、悲痛な声が上がっている。 ※島崎信長の崎は正しくは「たつさき」 ■文/鈴木康道