【NFL】MVP最有力のQBロジャースは勝負弱さを払しょくできるか パッカーズvs49ERS ディビジョナルプレーオフ直前予想(2)
サンフランシスコ・49ERS@グリーンベイ・パッカーズ ランボー・フィールド(グリーンベイ) 1月22日午後8時15分(日本時間23日午前10時15分)キックオフ
■注目のデータ ・両者の過去の対戦成績はパッカーズの38勝32敗1引き分け。パッカーズと49ERSはプレーオフでは9回目の対戦だが、過去は4勝4敗と拮抗している。 ・パッカーズは最近7試合中6試合で22点以上失点している。今季の49ERSはプレーオフも含め、22得点以上の試合は10勝2敗で、22点未満のときは1勝5敗となっている。 ・49ERSのQBガロポロは、アウェーゲームに強い。アウェーで先発した試合は20勝6敗、勝率.769、プレーオフを含めて1970年以降のNFLで2番目に高い勝率を誇る。 ・1950年以降、12月と1月にグリーンベイで試合をしたカリフォルニアのチームは、プレーオフを含めて2勝12敗(49ERSが2勝5敗)となっている。 ・現地の気象予報では、試合開始時の気温はマイナス11.7度、体感気温はマイナス18.3度という。 【ヘルメットを脱ぐと】ハリウッドスターのジョージ・クルーニーを想起させるイケメン、QBガロポロ=photo by Getty Images
屈指のパス能力もプレーオフでは苦戦続くロジャース…パッカーズ
49ERSが、今季7敗も喫して、プレーオフ出場も滑り込みとなったのは、第3週から4連敗したためだった。そのきっかけが、パッカーズとの対戦だった。パッカーズは第3週、9月26日の49ERS戦、試合最後のプレーで、Kメイソン・クロスビーが「逆転サヨナラ」フィールドゴールを決めて辛勝した。 パッカーズは、開幕週でセインツにまさかの大敗。第2週は勝ったものの、第3週で負けていたらその後がどうなっていたかわからない。 2019、20と2年連続でNFCチャンピオンシップに進出しているパッカーズが、今のNFLで最も安定的な力を持ったチームの一つなのは間違いない。QBアーロン・ロジャースは昨年に続いて、2年連続、単独2位となる4回目のリーグMVPが最有力とされている。 今季のロジャースのパス成績は4115ヤード、成功率68.9%、37TD、4INT、レーティング111.9。「GOAT」トム・ブレイディやパトリック・マホームズら若手QBと比べても、ロジャースのパス能力は際立つ。とにかくミスをしない。インターセプト率は0.8%で、自身3回目の1シーズン通じて1%未満という数字だった。開幕戦で2INTを喫して以後はパスを531回投げて2回だけ。レギュラーシーズンの終盤7試合はインターセプトがない。 これだけの実績を持ったロジャースだが、プレーオフでは苦戦している。ポストシーズンはスターターQBとして11勝9敗。2010年シーズンの第45回スーパーボウル(対戦相手はスティーラーズ)で優勝してからは7勝8敗。スーパーボウルに出たのはこの時だけで、チャンピオンシップで4回敗退している。 49ERSのディフェンスにはロジャースは、相性が良い。49ERSは、パスラッシュは基本的にフロントの4人が担当し、ブリッツとマンツーマンカバーはあまり使わない。パスラッシャー4人以下でのQBプレッシャー率が30.5%でNFLトップだ。ロジャースは、ラッシュが4人以下のディフェンスには、レーティング113.7というパス成績で、NFLではNo.1となっている。