Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

芸術祭の拠点化推進 珠洲の宿泊所、日置ハウス 周辺道路拡幅

配信

北國新聞社

 珠洲市は今秋、折戸町の簡易宿泊所・日置(ひき)ハウスにつながる道路計70メートルを拡幅する。開業4年目の同施設は、能登半島最先端の折戸・狼煙(のろし)地区にあり、来年秋に開かれる奥能登国際芸術祭(北國新聞社特別協力)の参加アーティストには創作活動拠点として提案する。周辺の観光名所へのアクセス向上と共に、「さいはてのアトリエ」を発信して誘客につなげる。

 拡幅するのは主要地方道折戸・飯田線から日置ハウスを結ぶ市道250号で、勾配が急な2カ所で計70メートルにわたって幅員3・5メートルを5メートルに広げる。今秋に着工、年度内の完成を目指す。生活道路として、より安全な往来を実現する。

 日置ハウスは2005年閉校の旧日置小中を改修し、17年6月に開業した。2段ベッドや食堂、浴場を備えており、17年秋に開催された最初の芸術祭ではアーティストや運営を支える全国各地のサポーターの活動拠点として活用された。

 周辺には世界農業遺産の里山里海が広がっているほか、禄剛埼(ろっこうさき)灯台や揚浜式(あげはましき)塩田などの観光地も点在し、年間5万人近くが訪れる人気エリアとなっている。

 拡幅対象の市道は施設を結ぶ唯一の道路で、生活道路に利用されている一方、幅が狭いため、対向車同士のすれ違う際の危険性が指摘されていた。観光客のほか、ゼミ合宿で施設を利用する大学生や児童生徒との接触事故が懸念され、地域住民から円滑に往来できる環境を整えてほしいとの要望が出ていた。

 市は来年9~10月に開催予定の同芸術祭についてもアーティストやサポーターの施設の活用を見込んでおり、旅行代理店と連携して滞在型の観光集客を推進する考え。市の担当者は「住民や観光客の安全確保はもちろん、交流人口の拡大につなげるためのハード面の環境整備にも力を入れたい」と話している。

北國新聞社