ファンフェスティバルに出席した日本ハム・新庄剛志監督（カメラ　堀内啓太）

　日本ハムのファン感謝イベント「Ｆ　ＦＥＳ　２０２４」が３０日、エスコンで開催された。 　フィナーレでマイクを持った新庄剛志監督は「いきなりですが…」と切り出すと、「来年の大事な大事な戦いの開幕投手を発表します。金村くんでいきたいと思います」と来季３年目右腕に託すことを発表。何も聞いてなかった金村は驚きの表情を隠せず、マイクを持たされても「今初めて言われたので、自分自身もビックリしています」と、まとまりのないしどろもどろなあいさつに終始し、ファンからも笑いと拍手が起こった。 　さらに、今季の開幕投手で最多勝にも輝いた伊藤大海投手にも言及。「ちなみに伊藤くんは、ファイナルでボコボコにやられたのでエスコンの開幕を任せたいと思います」とホーム開幕戦の先発も発表した。 　通常ならここまでと思われたが、来季４年目を迎える新庄監督は止まらない。「次に開幕４番、野村くんでいきたいと思います」と続け大歓声が上がった。これには野村も「４番の野村です。来年は圧倒的な数字を残して、日本一になります」と力強く答えた。 　さらに「続きまして抑えを、斎藤友貴哉」と今季は右膝前十字じん帯断裂の大けがから復帰し、２５試合に登板した剛腕を指名。斎藤友が「来年、抑え、やります。抑えます！」と話すと、指揮官は「今のコメント聞いてたらちょっと不安になるので、もう１人、田中正義」とダブルストッパー構想を披露。田中正は「友貴哉に負けないように、抑えます！」と応じた。 　さらに「最後になりますが…」と話すと「来年のスローガン、『ボスの前で優勝しろ』？だったんですけど、それは僕が前に出過ぎかなと思って、来年のスローガンを言います。『大航海は続く』これでいきたいと思います」と、今季のスローガン「大航海」踏襲する来季のスローガンに、ファンからも好意的な歓声が上がっていた。 　来季の戦力の骨格を明かすようなサプライズ発表の連続に、集まったファンは最後の最後まで「Ｆ　ＦＥＳ」を堪能していた。