退職して気付いた古巣の魅力と自分が本当にやりたかったこと 味の素AGF「カムバック制度」で復職した社員が語る
AGF退職後も交流を続けている上長との会話の中で「カムバック制度」を知り、エントリーを決めた。 もう一度AGFを選んだ理由には、退職したからこそ気づけた魅力があったという。 「AGFの中にいるときはあまり気付かなかったが、外部から商品の品質や開発力、嗜好品メーカーとしての在り方が物凄く評価されている企業であることがわかった。『ブレンディ』というブランドが広く認知されており、強いブランド力も感じさせられた」と述べる。 当時は当たり前だと思っていたAGFの労働環境も、一度外に出たからこそ恵まれていることに気付けたと明かす。 「まず、新鮮なコーヒーを毎日飲みながら働けることがとてもありがたいことだったと感じた。福利厚生や勤務体制なども、どこの会社でも同じようなものだと思い込んでいたが、AGFの福利厚生や人事制度は従業員の満足度を考えて構築されたものであることが退職後に鮮明になった」と語る。
松田さんは3回の面接試験を経て今年6月に復職。 退職前と同じソリューションビジネス部に配属され、8月までOJTを受けながら業務用製品の開発に携わっている。 顔見知りのメンバーが多く、システムや業務フローは変わっていない部分も多いため、今のところ大きく戸惑うことなく業務に携われているが、松田さんは2つのプレッシャーに打ち克つべく奮起する。 ひとつは前職のSPAでの経験をプラスアルファーしてAGFに貢献できるかという点にあり、もうひとつが「カムバック制度」利用者第1号である点だ。 「外部での経験を活かして以前よりも貢献すべく、前職でよりお客様の近くで働いた経験を活かし、業務用であってもお客様をイメージするよう意識的に心がけている。人間関係の面でも少し不安があったが、“お帰り”“またよろしくね”と快く迎えてもらい、とても働きやすい環境で非常にありがたい。カムバック制度第2号、第3号と続くように活躍したい」と力を込める。 松田氏が今後志すのは、原点に立ち返りながらも、これまでの経験を活かした働き方。 「具体的に“こんな人に届けたいからこんなものを作りたい”というものづくりの原点が、働いているうちになんとなく薄まってしまった。今後はその根本を忘れずにものづくりをしていきたい。お取引先様とのコミュニケーションを通じてお困りごとを把握し、パートナーとして一緒に考えてお客様に届けるものをつくっていきたい。お客様の“いつでも、ふぅ。”に貢献できる商品を開発していきたい」と意欲をのぞかせる。