アマ13冠の”最高傑作”堤駿斗が井岡一翔の志成ジムからプロ転向…井上尚弥、那須川天心とのドリームマッチを目論む
弟の麗斗(19)は、昨年の世界ユース選手権で兄に続き金メダルを獲得、2024年のパリ五輪でのメダルを狙っている。 堤は「五輪の夢は弟に託す。弟がパリ五輪に出るまでに世界王者になって、いい刺激を与えてお互いが刺激し合えるような関係でいたい」と、2年後の2024年に世界王座&五輪メダルの“堤兄弟ドリーム“の実現プランを明かした。 井上尚弥らとスパー経験があり「スパーと試合は違うがプロでやれる自信はある」との手応えがある。 プロで目指す理想のボクサーとしては日米4人のボクサーの名前をあげた。 所属ジムを志成にする決め手となった井岡、“モンスター”井上尚弥、そして引退した元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(米)、ネクスト・メイウェザーと呼ばれ、リオ五輪銀メダリストで、2階級制覇王者、現WBO世界スーパーフェザー級王者のシャクール・スティーブンソン(米)の4人。 打たさずに打つーー。洗練されたスタイリッシュなボクシングだ。スティーブンソンは、まだ24歳。「将来、彼に挑戦できる立場になれば目指したい」との壮大な構想もある。 まさに堤のスタイルは、井上尚弥2世というより、和製メイウェザーに近い。 自己紹介もこうだ。 「ド派手に倒すタイプじゃない。打たさずに打つを基本にしつつチャンスがあれば倒しにいって盛り上げていければいい。相手のクセを見抜く観察力。一番の武器は左ジャブで自信がある」 天才肌のスピードとステップワーク、運動神経に変幻自在のテクニック。そして殺戮のカウンターの一撃。加えて人気ドキュメント番組「情熱大陸」に追いかけられたようなスター性がある。 堤の描く理想のプロボクサー像は単なる世界王者にはとどまらない。 複数階級制覇王者よりも「統一や防衛回数」に興味があり、「パウンド・フォー・パウンドの上位の選手になりたい」という高い志がある。そして「堤のボクシングをまた見たいというファンを増やすこと」をプロとしてのモチベーションにしてボクシングの魅力を発信していきたいという。