大阪府・吉村知事が定例会見1月20日(全文3)早期に検査し、広がる前に止める
現場では一生懸命対応しているのが現状
やはり高齢者施設ですから、それでも広がってしまった場合、広がるのが分かったあとは、陽性者が出たあとはそこからはもう保健所マターになります。保健所のほうでクラスター対策ということで、そこに入っていくということになります。だからその人を1人でも少なくするということは、当然これは医療の逼迫を防ぐということにもなりますし、命を救っていくということにも直結すると思います。その高齢者施設の中で、入院をどうするかということについては、もちろんこれは重症で入院が必要と判断したものについては入院をしていっているわけでありますけれども、そういう意味でまだ病床は非常に逼迫していますが、病床がまったくないというわけでもない状況です。 高齢者施設にはいろんな方がいらっしゃいます。それぞれの施設であったり、家族の方との相談であったりすることで、入院をしないというような判断というのも、これはあり得るわけです。特にコロナだけではなくて、ほかの、もともと重い疾病、あるいは要介護度が非常に高くて、これはコロナに限らず、これまでも例えばインフルエンザとかでも昔から施設ではあった話ではあるんですが、そういったことに、感染症に感染した場合には、医者や家族と相談してということが、それは現実の問題として、超高齢の場合とか、あるということも聞いています。 入院したくてできないというのとはちょっと違うのかなというふうには思うのと、あとは病院においても、やはりコロナの治療だけではなくて、そういった施設に入られている方には別の課題もあります。日常介護、ADLがものすごく低下している方をどう受け入れるかという、また別の大きな問題もありながら、今、現場では一生懸命対応しているというのが現状だというふうに思っています。
基本的には入院できるという認識か
毎日放送:知事としては、現状そういった高齢者施設で、じゃあ感染者が出た場合に、基本的には入院したいというふうに施設側がおっしゃっている場合は、今、現状では大阪府下のそういった施設では、基本的には入院できているというふうな認識でしょうか。 吉村:それはその施設と、それから個別のご家族の意向であったり、病状の状況であったり、これはお医者さんも入って判断するというところで、施設、認識が違うところは出てきているところはあるかと思いますけれども、そういった意味で全員が必ずしも入院しているわけでは当然ないとは思いますが、入院する病床、これは確保できているというふうに思っています。ただ、全ての人が入院しているわけではないし、高齢者施設に行ってもらったら分かると思いますけれども、本当にさまざまな事情や、そういった状態の方もいらっしゃいますので、そこで個別に判断されている場合もあるというふうには思います。入院施設が、病床がなくて入れなくて、治療を受けられなくてというのでは、そういう状況にはまだ至ってないとは思っています。ただ、どんどんこれから病床が逼迫してくると、そういう問題も出てくるだろうと思います。ただ、ここは人によっては施設の方と病院、それから府と少し認識が違うところも出てくるかもしれません。 司会:はい、ほかにご質問ございますか。