世界で戦う日本人女子ゴルファー増加の背景とは? 来季歴代最多13人が米女子ツアー参戦
<米国女子ゴルフツアー:最終予選会(Qシリーズ)>◇最終日◇10日(日本時間11日)◇米アラバマ州モービル、マグノリアグローブGCクロッシングC(6664ヤード、パー72) 【一覧】来季米女子ツアーに参戦する13人 悪天候のため順延された最終ラウンドの残りが行われ、2位から出た山下美夢有が通算27アンダーで堂々トップ通過を果たした。 2位岩井千怜、5位岩井明愛、9位吉田優利、24位馬場咲希と、日本勢では5人が来季の出場資格を今大会で獲得した。 今季の米ツアーで古江彩佳、西郷真央、笹生優花、畑岡奈紗、渋野日向子、西村優菜、勝みなみの7人が80位以内に入り、シード権を確保。さらに日本ツアーの年間女王、竹田麗央もTOTOジャパンクラシック優勝で出場権を得ている。 ◇ ◇ ◇ 来季の米女子ツアーには13人の日本選手が参戦する。今季も過去最多9人だったが、さらに更新する形となった。国内で活躍した選手が続々と米ツアーに進出する。世界最高峰のツアーに向けて選手の背中を押す、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の施策が実を結んでいる。 小林浩美会長が11年にJLPGA会長に就任。「海外メジャーで勝てる選手の育成」を大きな目的の1つに、ツアー強化に着手。主流だった3日間競技ではなく、米ツアーと同じ4日間競技を大幅に増やした。今季は全37試合のうち、4日間競技は約半数に達した。小林会長はスポンサーの理解や協力に感謝したうえで、「戦える環境で成長しているところが大きい」と力を込める。 国内優勝経験のある諸見里しのぶがコースセッティングを担当するようになった。ピンの切り方などがシビアになる中で、「選手側の対応力の幅も広がっている」と小林会長。国内ツアーで切磋琢磨(せっさたくま)した選手が次々と海外に羽ばたいていく。