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【気になる一言】「ウイルスがすべてを一変させた……」ベッテル離脱の経緯を追及されたフェラーリF1代表

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オートスポーツweb

 金曜日のFIA会見は、木曜日のドライバーのようにチーム別ではなく、複数のチーム代表が同席する共同会見となった。ただし、ソーシャルディスタンスを考慮して、記者会見場に入場できる人数は1回につき3人のチーム代表だけに制限し、二部制がとられた。 【写真】2020年限りでフェラーリF1を離脱するセバスチャン・ベッテル  その第二部では、会見の冒頭からフェラーリのマッティア・ビノットに厳しい質問が飛んだ。それはセバスチャン・ベッテルとの契約を2020年限りで終了する決定を下したことだ。  というのも、2月11日の新車発表時に、2021年ドライバーラインアップについて尋ねられたビノットは「セバスチャンが第一候補」と答えていたにもかかわらず、ベッテルが7月2日にメディアに対して、「マッティアから電話が来て、チームには(契約を)続けていく意向はないと言われた。話し合いは一切しなかった。驚いたよ」と衝撃の事実を明かしていたからだ。  その件について尋ねられたビノットは、ベッテルとの契約を延長しないという決定に至った背景を冷静に次のように説明した。 「確かに冬の間、私はメディアにそう言ってきたし、それは彼(ベッテル)に対しても直接、語っていたことだった『われわれ(フェラーリ)にとっては常に君(ベッテル)が第一候補だ』」とね。というのも、冬の間は多くのドライバーがフェラーリでドライブするチャンスについて尋ねてくるからだ。そして、あのときわれわれの第一候補は、セブ(ベッテルの愛称)であったことは嘘じゃない」  それでは、その第一候補がなぜ変わってしまった。ビノットはこう続けた。 「ところがその後、(新型コロナ)ウイルスによるパンデミックが世界中のすべての状況を一変させてしまった……。それはモータースポーツ界、そしてこのF1界も例外ではなかった。バジェットキャップの上限額が大幅に引き下げられた。それはわれわれ(のような大きなチーム)にとって、より状況を厳しいものにしてしまった」 「本来、施行される予定だった新しい(テクニカル)レギュレーションの導入も2021年から2022年に延期されたことも、われわれにとって重要な変更となった。なぜなら、2020年から2021年にかけて、マシンの開発はほぼ凍結されてしまったからだ」  2020年のマシンに2019年ほどの戦闘力がないことは、木曜日の会見でシャルル・ルクレールも認めている。つまり、フェラーリにとって、新型コロナウイルス感染拡大による影響は経済的にだけでなく、戦闘力不足のマシンで2年間レースし続けなければならないという技術的な側面でも大きな打撃となった。  グランプリが次々と延期または中止され、シーズンの開幕の目処が立たない中、ビノットは考えた。 「そんな状況でセブが、フェラーリ(との契約延長)のためにどれほどのモチベーションを保つことができるか」  果たして、ビノットは決断する。そして、電話でベッテルに伝えた。 「彼(ベッテル)が驚いたことは記憶している。そして、それは当然のことで私も理解した。それでも彼はわれわれの決断を受け入れてくれたよ。もちろん、いまでも彼はその決定について完全に納得している訳ではないだろうがね」 「それでも、われわれがこのような決断を下した後も、彼はまったく変わらず仕事を続けている。そんな彼をわれわれは尊敬している。プロフェッショナルとしても、ひとりの人間としてもだ。彼は偉大なチャンピオンであると同時に、素晴らしい人間だ。フェラーリにいるすべての人々が、彼と過ごした時間を忘れないだろう」  このビノット の会見を受けて、ベッテルがどんなコメントを発するのか、注目したい。 [オートスポーツweb ]

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