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渡辺えりさんコロナ禍での気づき「私はお客さんに生かされていた」

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女性自身

自粛生活が徐々に解除され、「アフター・コロナ」の世界へ向けて。世の中の価値観や働き方が見直されるなか、私たち女性はどう生きるべきかーー今こそ新たな視点を持ち、主体性を持って発言・行動するときです。そこで、コロナの時代を生き抜く女性たちへの提言。 ■女優、演出家、劇作家・渡辺えりさん(65) 「この自粛期間中、友達や家族、自分にとって大切なもの、大切なのに忙しい日々のなかで忘れていたものについて、思っていました。憧れたり、愛したり、と言う感情がよみがえってきた時間だったように思います」 そう話すのは、女優の渡辺えりさん。’18年からは日本劇作家協会の会長も務め、舞台芸術の発展に力を注いでいる。 「あらゆる舞台が中止になってしまい、共演者やスタッフと会えない日々がこんなにも寂しく、なによりお客さんに泣いたり笑ったりしてもらえないことがこんなにも寂しいのかと……。私はお客さんの反応によって生かされていたんだと、あらためて気づきました。今、フェイスブックやツイッターを見る時間が多くあるので、みなさんからの言葉がすごく励みになっています。誹謗中傷が世間を騒がせていますが、逆に、誰かのたったひと言が励みになる。捨てておけないし、心にとどめておきたい。“人間の感情”というものを強く意識するようになり、今まで以上に言葉には気をつけないといけない、そう思いました」 そして、「それは、教育においても大切なこと」と渡辺さんは言う。 「他人の容姿や生い立ちをとやかく口にするのではなく、『それが個性なんだよ』と伝えていくことが大事ですよね。親世代の私たちが自覚を持って発言することで、子どもたちに伝染させていく。人を傷つけたり、いじめたり、差別することのない世界になるように。そして、作品に携わる者としては、おもしろさばかりを優先させず、“本当の意味で楽しませられる、助けになるもの”を作っていこうと。演劇をやろうと思った、原点に戻るときだと感じています」

「女性自身」2020年6月23・30日合併号 掲載

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