もっと着物を身近に:レトロな美しさを纏う、豆千代モダンの魅力
豆千代モダンは、コラボレーションを通じて活動の幅を広げている。今年は、作家・白川紺子氏の新シリーズ『花菱夫妻の退魔帖』の世界観を反映した着物を発表。また、美容業界雑誌『IZANAGI BEAUTY』では、トップヘアメイクアーティストの上田美江子氏とのコラボレーションを実現した。 上田氏は、元資生堂のビューティーディレクターとして広告やファッションショーで活躍し、現在は国際的に有名なヘアメイクアーティストである。
このユニークなコラボレーションについて、豆千代さんは次のように語る。 「元々、資生堂とのお付き合いの始まりが、『花椿』でした。 その後、資生堂のアーティストと作品撮影をするようになり、当時、部署長の上田さんと出会いました。 私はまだ駆け出しでしたが、上田さんが私の作品を褒めてくださったことがきっかけで、上田さんとの作品撮影が始まりました。 上田さんとの撮影は、着物の枠を広げ、新しいことに挑戦する舞台のようです。その挑戦が自分の中で消化され、新しいファッションとして豆千代モダンにフィードバックされる、そんな循環で作品撮影をしています」 2000年初めから着物女子を虜にしてきた豆千代モダン。令和になった現在も、新しい着物女子のファンを増やしていっているが、今後は着物好きが楽しめるようなビジュアルブックも作りたいと話してくれた。 「店舗で実際に見ていただく機会がなかなかないので、ポップアップももう少し増やしたいと思いますし、本や写真集のようなビジュアル集みたいなものや、着物が好きになるきっかけになれるような子ども向けの絵本も作りたいですね。 時代によって着物も変わってきたとは思うのですが、これからも変わっていくと思います。着物が興味を持たれたり、親しまれたりするということは、着物の文化がそれだけ生きているということなので、それが健全な着物のあり方だと思っています。 これからも、新しい作家さんやスタイリングで、新しい着物のあり方を提案していってもらえたらいいなと思いますし、そこを豆千代モダンが変わらず一緒に盛り上げていけたらいいなという思いがありますね」