暗殺された噂が消えないセレブ
嘘か実か、あのスターたちが実は誰かに殺されていたかもしれない。今でも暗殺説が囁かれる謎めいたセレブの死を振り返る。
ダイアナ元妃
1997年にパリで起きた交通事故によって死亡し、公式には「運転手の過失による事故死」とされているイギリス国民のプリンセス。でも事故直後に噴出したのが暗殺説。当時、ダイアナ妃には恋人ドディ・アル・ファイドの子供を妊娠しているという噂も流れていて、将来的に国王となるウィリアム王子の異父弟がイスラム教徒となることに懸念を抱いたフィリップ殿下がMI6に命じて、暗殺させたとドディの父親が主張したのが始まり。機密漏洩で有罪となった元MI6諜報員リチャード・トムリンソンがフランス警察に事故死した運転手アンリ・ポールとMI6の関わりを暴露したり、妃が乗った車がホテルを出発してトンネルに差しかかるまでのCCTV(監視カメラ)映像が消滅したことも暗殺説を後押ししているけれど、真相は?
カート・コバーン
グランジ・ロック全盛だった1994年、シアトルの自宅でショットガン自殺したカート・コバーン。自筆の遺書まであったにもかかわらず、弁護士ローズマリー・キャロルや義父(コートニー・ラブの父親)など暗殺説を唱える人が後を立たない。なかでも広く信じられているのが行方不明になったカートを探すためにラブが雇った探偵トム・グラントによる「ラブが暗殺した説」。これはカートが離婚を決意し、遺書から妻の名前を消したことを知ったラブが何者かを雇い、ヘロインを過剰摂取させ、射殺したというもの。グラントはラブの目的はカートが蓄えた巨万の富だったと主張するが、そもそもカート自殺の調査を依頼したのが、ラブ本人。当時、バンド「ホール」人気が高まっていて、夫の死後も予定したツアーを順調にこなしたラブには暗殺犯説が浮上。そのために、身の潔白を証明しようとしていたけれど逆効果となった模様。
ボブ・マーリー
レゲエ音楽の先駆者であり、1981年に脳腫瘍で死亡したはずのボブ・マーリー。ところが、9年前にいきなり暗殺説が浮上した! 大麻愛好家に絶大な人気を誇る雑誌『High Times』によると、暗殺したのは1976年のマーリー銃撃事件を指揮したものの、失敗に終わったCIA。当時、マイケル・マンリー首相の下で経済的に立ち直っていたジャマイカの政権転覆を狙っていたCIAにとって、民衆にラブ&ピースを訴えるマーリーは邪魔な存在だったもよう。銃撃事件以降はラスタたちによって厳重に警戒されていたマーリー宅にドキュメンタリー番組製作者を装って入り込んだ一団にCIA長官ウィリアム・コービーの息子カールがいて、マーリーに贈り物としてブーツを贈呈。このブーツに癌を誘発する薬品が仕込まれていて、足の親指に悪性メラノーマを発症したのを皮切りに、腫瘍が全身に転移。元CIA員ビル・オクスリーが1981年に死の床で自白したこの説にラッパーのT.I.とバスタ・ライムスも賛同しているけれど、果たして?