パイナップルで深まる友好 松山市職員有志が台湾産13トンを共同購入(愛媛)
販路の多角化を進める台湾産パイナップルを応援しようと、愛媛県松山市職員有志が昨年に続き職員に呼びかけて共同購入を実施し、20日に約13トンのパイナップルが届いた。同市は2014年に台北市と友好交流協定を結ぶなど、台湾との関係を深めてきた。職員らは「新型コロナウイルスの影響で行き来は中断しているが、友好の気持ちを表したい」としている。 昨年3月、台湾産パイナップルの最大の輸出先だった中国が害虫検出を理由に輸入を停止したのを機に、台湾は販路開拓に取り組み、日本への輸出も増加した。また、台湾は昨年、松山市が東京五輪・パラリンピックのホストタウンだった縁で、学校給食用として市にパイナップルを無償提供。4月に約3600個が届き、7月に小中学生ら約3万9千人が味わった。 昨年、無償提供へのお礼の意味も込めて、市職員が共同購入による支援を行い、約9トンを購入した。「すごく甘くておいしい」と好評だったこともあり、支援を続けようと、今年4月に1箱(10キロ、6~8個入り)単位で購入を呼びかけたところ、約1300個(約13トン)の注文があった。 観光・国際交流課の田辺浩司国際交流担当課長は「各分野で連絡は取り合っており、コロナ収束後は交流を一層深めていきたい」と話している。
愛媛新聞社