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ボクシング「薬師寺保栄」もコロナに悲嘆 観客大幅減に「ファイトマネーも出せません」

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デイリー新潮

 さまざまなスポーツが息を吹き返しつつある。  ボクシングも、7月12日に無観客で行われる中日本新人王予選を皮切りに、いくつかの試合がラインナップされている。

 だが、多くのジムはとても手放しで再開を喜べる状況にはないのである。 「うちのジムでは、7月12日に試合を組んでいましたが、やむなく中止することにしました」  と肩を落とすのは、元WBC世界バンタム級王者で、名古屋にある薬師寺ジムで会長を務める薬師寺保栄氏(51)である。 「千人規模の会場だったのですが、JBC(日本ボクシングコミッション)から“観客は100人でやってくれ”と。そこは興行なんでね。無理ですよ。ファイトマネーも出せませんよ。1枚10万円で売れればいいけど、こっちは5千円、1万円でやってますからね」  先述した新人王戦は、興行というより内々の行事という位置づけのもの。費用は中日本ボクシング協会が負担するため無観客でも成り立つのだとか。 「まあ、テレビ局がついている大手のジムは放映権料で賄えるかもしれませんが、うちはついていないのでね。全国の多くのジムが僕と同じ立場だと思いますよ」  ボクシングならではの難しい点もあるようだ。 「濃厚接触もいいところ。減量した選手は免疫力が弱まっていますし、試合中は出血もします。B型やC型の肝炎ありますよね。日本では事前に検査しますが、外国ではいい加減なところもあって、そんな外国人と対戦して感染してしまったというケースが数えきれないくらいあるんです」  試合をしても地獄、しなくても地獄、である。 「週刊新潮」2020年6月18日号 掲載

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